ブレーキオイルは、油圧式ブレーキの車に必要なものですが、具体的な役割や適切な交換時期を知らない方もいると思います。
そこで今回は、「ブレーキオイルが劣化している状態でも車検に合格出来るのか?」という疑問や、交換時期や費用まで詳しく解説します!
ブレーキオイルの車検基準
ブレーキオイルが劣化している場合でも、車検で確認される保安基準を満たしていれば車検に合格します。
そのため、車検の度に必ずオイル交換が必要というわけではありません。
ただし、いずれのオイルも定期的な交換が必要なので、車検のタイミングと交換時期が重なる場合は一緒に行うことで、別途メンテナンスに出さずに済みます。
特に、エンジンオイルは走行距離や乗り方によって劣化の早さが大きく変わるため、自身で判断するのが不安な場合は、整備士の判断に任せるといいでしょう。
ブレーキオイルの劣化で、ブレーキが効きにくくなる可能性も
ブレーキオイルの劣化を、そのまま放置し続けると本来の効果を発揮しなくなり、ブレーキが効きにくくなります。
場合によっては、ブレーキが効かなくなる可能性さえあるので注意が必要です。
ブレーキオイルは吸湿性が高い成分でできており、水分を取り込むにつれてオイルの沸点が低くなります。
ブレーキオイルが沸騰すると気泡が生じ、ピストンやシリンダーにうまく油圧が伝わらなくなります。
故障や事故を招き、オイル交換よりも高いコストがかかることも少なくありませんし、何より身に危険が及ぶ可能性が高いです。
ブレーキオイルは運転性能を左右する重要な部分だからこそ、リスクを下げるためにも小まめに交換しなければなりません。
ブレーキオイルを交換すべき3つの目安
ブレーキオイルを交換する適正なタイミングとして、
- 前回の交換から1万km走行
- 前回の交換から1年
- ブレーキオイルの変色
などが挙げられます。
前回の交換から1万km走行
走行距離を基準にする場合、1万km前後走行したタイミングが適切な交換時期と言われています。2万km以上交換していない場合は故障などのリスクが高まります。
前回の交換から1年
使用期間を目安にするなら、前回の交換から1年程度経過した時期です。こちらも2年以上使い続けると故障リスクが高まる傾向にあるため、適度に交換したほうが良いでしょう。
ブレーキオイルの色
ブレーキオイルの色の変わり具合からも判断できます。
新しいブレーキオイルは飴色や薄い黄色ですが、空気に触れて酸化が進むと茶色や黒色に変化します。
色が濁っているのに気付いたら、なるべく早い交換をおすすめします。
放っておけば沸点が下がり、期待どおりの性能を発揮できなくなります。
半年〜1年ごとに確認し、変色が目立ってきたタイミングで交換しましょう。
ブレーキオイルの交換費用は5,000〜15,000円程度
ブレーキオイルの交換工賃は、5000円〜1万5000円程度です。
ブレーキオイルのニップル(オイルを抜き取る場所)は、ディスクやドラムに取り付けられています。
そのため、タイヤを取り付けたままだと、工具を入れられません。
漏れの点検も兼ねるため、どうしてもタイヤを外しての作業が必要です。
タイヤ脱着料金も上乗せされるためこのような金額になります。
ブレーキオイルは車検時に交換するのがおすすめ
ブレーキオイルの交換は、車検時に行うと費用が安くなることが多いです。
適切な交換サイクルは明確に決まっているわけではありませんが、車検を目安にするのもおすすめです。
タイミングがわかりやすく、前回の交換時期を忘れたり必要以上の頻度で交換したりするのも防げます。
車検時のメンテナンス内容に含めると、他の整備・修理と一括で済ませられ、余計な費用もかからない点もメリットです。
ブレーキオイルは自分でも交換可能
自分でもブレーキオイルを交換することは可能です。
しかしブレーキオイルの交換は大掛かりな整備で、フットブレーキを踏み続けなければならないので、基本的には2人以上での作業が無難とされています。
また、整備に慣れている人や車の構造に詳しい人でないと難しいため、設備工場や車検時に交換してもらうことをおすすめします。
結論
ブレーキオイルは劣化していても、車検で確認される保安基準を満たしていれば、車検に合格します。
しかし、ブレーキオイルが劣化してる状態で、そのまま放置し続けると本来の効果を発揮しなくなり、ブレーキが効きにくくなり、事故に繋がる原因となりますので、早めの交換をおすすめしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、「ブレーキオイルが劣化している状態でも車検に合格出来るのか?」という疑問や、交換時期や費用について解説解説させて頂きました!
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