高級腕時計の中には、製造本数や販売地域、販売時期が限られている「レアな」時計がたびたび登場します。本連載では、数々の腕時計を見てきたプロフェッショナルが厳選する、レアな腕時計を写真とともにお届けします。
今回は、鑑定士歴10年、8,000点以上の査定実績を持つKOMEHYO SHINJUKUの萩原大介さんに「H.Moser & Cie. Ref.343.505-012」を紹介してもらいました。
H.Moser & Cie. Ref.343.505-012
レア度:★★☆☆☆
どんな腕時計?
H.Moser & Cie.のクラシックラインとなるRef.343.505-012、通称「モナード」です。約41mm径の18Kホワイトゴールド製ケースを採用し、端正なシルバーダイヤルには優雅なリーフ針とアプライドのバーインデックスが配置。あえて秒針を排したクラシカルな2針デザインが文字盤の美しさを際立たせるなど、デザイン性の高さに思わず目が奪われます。
搭載するムーブメントは、ダブルバレルの採用によって7日間(168時間)という驚異的なロングパワーリザーブを実現した自社製の手巻きキャリバー「HMC 343」。まさにブランドのデザイン性と技術力を体現した1本になっています。
スタッフに聞いた、この腕時計がレアな理由
洗練された雰囲気が個人的に刺さるRef.343.505-012ですが、こういった腕時計を作らせたらH.Moser & Cie.は上手ですね。例えば、文字盤は角度によって異なる表情を見せてくれますが、光沢や反射の変化はとても美しいです。この文字盤の色味の作り方や塗料はブランドの特徴ですが、技術力の高さが非常に現れていると思います。
比較的新しいモデルですが、生産量が非常に少なく、流通量は多くありません。そのため、所有されている方も少なく、弊社でも年に数本取り扱いがあるかどうかです。店頭に出せばすぐに売れるという腕時計ではないですが、マニア心をくすぐる1本だと思います。






