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IHIのターボを採用! 現代フェラーリ・スペチアーレモデルの第1作「288GTO」

APR. 30, 2026 08:00
Text : 原アキラ
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フェラーリがレースに出場するために開発した「288GTO」は、日本の石川島播磨重工業(IHI)が作ったターボチャージャーを積んでいる。速さを求め続けるフェラーリが、日本企業の技術を認めた証ともいえるクルマだ。

  • フェラーリ「288GTO」

    「288GTO」はフェラーリが日本の技術を証?(本稿の写真は「オートモビルカウンシル2026」で原アキラが撮影)

「オートモビルカウンシル2026」に集結した名車、旧車の写真を一気に見る

ダイナミックなスタイルになった理由

1984年に登場したフェラーリ「288GTO」は、ミッドシップの現代的なスタイルが特徴。「GTO」は「Gran Turismo Omologato」(グラン・ツーリスモ・オモロガート)の略であり、つまりはレースに出場をするための型式を認定(オモロガート)されたGTモデルであることを意味する。

288GTOは当時のグループBレースへの参戦を目的として開発された、フェラーリ・スペチアーレモデル(特別限定車)の第1号なのだ。

エクステリアは当時のメインモデルだった「308GTB」に似ているが、中身は全くの別物。まず、ミッドシップに搭載するエンジンは、308の横置きから縦置きに変更となっている。レース出場に向けた理想的な重量配分とターボユニットの配置を考慮し、置き方を変えたのだ。

2.8L 90度V型8気筒DOHCツインターボエンジンは強力で、最高出力400PS、最大トルク50.6kgmを発生した。最高速度は300km/hオーバーの305km/hを公称する。

そのターボチャージャー、実は日本の石川島播磨重工業(IHI)製のものを採用したというのが、当時は大きなニュースになった。日本の工業力が世界一に到達したことを示す、象徴的なエピソードとして受け止められたのだ。フェラーリによると、IHI製ターボは軽い羽根車を採用しており、回転上昇が早く、圧倒的なレスポンスが得られるうえ、小型高効率で、過酷な使用状況下でも壊れない堅牢性を持っているところを評価したという。

実は、IHI製ターボは当時のフェラーリF1マシン(1.5L V6ツインターボ)にも採用されていて、その技術と実績がロードモデルにフィードバックされたのが288GTOのターボエンジンだったのだ。フェラーリV8エンジン+IHI製ツインターボという“ゴールデンコンビ”は、後に登場するあの「F40」にも引き継がれてる。フェラーリがIHIの実力をしっかりと認めていたことの証明だ。

  • フェラーリ「288GTO」

288GTOの特徴としては、縦置きエンジン搭載のため、ホイールベースを308比でさらに110mm延長している。強大なパワーを受け止める太いタイヤを収めるため、前後フェンダーを大型化したことで、スタイルはよりダイナミックになった。

フロントグリルの下に角型の4灯ライトを組み込んでいるのも本モデルの特徴のひとつ。メインのヘッドライトはフード先端部に収納するリトラクタブル式(丸型2灯)で、角形のライトは外側2灯がウインカーとポジションランプ、内側2灯が高速走行時や霧の日に視界を補助するドライビング/フォグランプとしての機能を持っている。288GTOの精悍な表情は、ここから生まれているのだ。

レースに出るために開発された288GTOだったが、その主目的だったグループBレース自体が過激化による事故多発で消滅。一度も実戦に出場することが叶わなかったという悲運の持ち主でもあったのだ。

288GTOの写真を見る


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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