1981年式にしては状態が良すぎなメルセデス・ベンツ「500 SLC」に遭遇した。45年も前のクルマが新車同然にピカピカなのは、いったいなぜ?
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こだわり過ぎのフルレストア
写真のクルマは、「オートモビルカウンシル2026」でメルセデス・ベンツ浦安 ALL TIME STARS(シュテルン品川)が展示していた車両だ。価格は1,750万円となっていた。
このクルマ、いったん「ホワイトボディ」の状態に戻し、メルセデス・ベンツ専門のメカニックが丹精を込めてフルレストアした車両なのだという。エンジンを降ろしたり、パネルを外したり、配線類などを外したりして骨組みだけの状態とし、傷んでいる部分を修復したり、場合によっては部品を交換したり、サビた部分を清掃したり、塗装をし直したりして、可能な限りオリジナルな状態に近づけたクルマなのだ。
シートも作り立てかと見まごうほどの見事さなのだが、ここまで仕上げられたのには、ある「奇跡的な出会い」があったのだという。シュテルン品川の担当者はこう話す。
「実は、新車を作る際にシートに使っていた生地が見つかったんです。新車を作る際、シートの生地は反ものをロール単位で購入するのですが、問い合わせてみると、全く同じものが、たまたま、奇跡的に1ロールだけ残っているということだったので、取り寄せました」
新車製造当時のシートの生地が1ロールだけ、しかも良好な保管状態で残っているのを見つけて作ったというだけあって、触り心地はツルツル、つやつやだった。
おそらく、同じSLC500を手に入れようと思ったとき、状態によってはもっと手ごろな値段で見つけることも可能だとは思うものの、この個体ならメルセデスの正規ディーラーが細部まで手を入れてくれたという安心感がある。以下、担当者のコメントだ。
「確かに、お求めいただくだけであれば、もっとお安く買えるクルマもあると思います。ただ、正直に申しますと状態も千差万別ですし、あとは、メンテナンスをされていたかどうか、仮にされていたとしても、年数がこれだけ経っているので、きちんと乗っていただくためには、かなり手を入れないといけないというところがあります。弊社の今回のレストアは、シートの生地も含めまして、相当、こだわっちゃっているところはあるんですけれど(笑)、その価値に見合う内容にはなっていると思います」
メルセデス・ベンツ浦安 ALL TIME STARS(シュテルン品川)のブースには、こちらもピカピカに仕上がった「500E」(1992年式、1,900万円)も並んでいた。

























