排水溝が臭い!重曹とお酢(クエン酸)を使う前に原因チェックを
排水溝の臭いの原因はいろいろあり、中には重曹で臭いを消せないものもありますので、まずは臭いの原因をチェックしましょう。排水溝の臭いの元は、2つです。
- 汚れ(カビ、ぬめりなどの臭い)
- 汚水(下水の臭い)
「汚れ」の場合の排水口の臭いは重曹とお酢(またはクエン酸)で消せますが、「下水」の臭いやその他別の次のような場合は、重曹で消せません。
- 排水トラップに水がない
- 排水トラップがきちんとはまっていない
- 排水管・排水口・排水トラップが破損している
重曹を使う前に、臭いの原因をチェックしてみてください。
重曹とクエン酸の効果については下記の記事で解説していますので興味のある方はご覧ください。
排水トラップに水がない
排水溝は、排水トラップの水がなくなると臭います。
排水トラップとは、排水管から害虫や悪臭が室内に入らないように、排水口または排水管の一部に水をためて塞ぐ構造や器具のことです。
ためた水は封水と呼ばれており、封水がなくなると、下水の臭いが室内に漂います。
トラップの封水がなくなる主な理由は4つあります。
- 蒸発
- その排水口から大量の水を流したとき
- 他の排水口から大量の水が流されたとき
- 排水トラップに髪の毛や繊維クズなどがたまっているとき
蒸発
長く留守にして排水溝に水をしばらく流さなかった場合、暑い日の場合、ドラム式洗濯機を使っている場合に、封水が蒸発することがあります。
封水は水を流せば、再度たまります。
洗濯機の場合は、洗濯槽に水をコップ1、2杯分ためて、脱水ボタンをプッシュ。
その排水口から大量の水を流したとき
その排水口から大量の水を流すと、封水が水に押し出されてしまうことがあります。
こちらも水を流して封水をためましょう。また、大量に水を流すときは、ゆっくりと少しづつ流すことが予防になります。
他の排水口から大量の水が流されたとき
他の排水口から流される大量の水に引っ張られて、封水がなくなることがあります。
アパート、マンションの下の階は特にありがちです。
短期的には、水を流せばOKです。長期的な解決方法としては、建物の管理会社に相談しましょう。一軒家の場合は水道修理業者に分析・対策を依頼し、賃貸の場合は大家さんに相談してください。
排水トラップに髪の毛や繊維クズなどがたまっているとき
髪の毛や繊維クズなどのゴミがたまっていると、ゴミを伝って封水が流れてなくなることがあります。
これは、ゴミを取り除いて、重曹とお酢で掃除をすればOKです。
排水トラップから水がなくなってしまう原因と対策については下記の記事でより詳しく解説しています。
排水トラップがきちんとはまっていない
排水トラップがきちんとはまっていなかった場合は、下水の臭いが屋内に漂うことがあります。
しっかりはめ直せば、排水溝の臭いは解消されるはずです。
排水管・排水口・排水トラップが破損している
排水管、排水口、排水トラップのどこかにヒビが入っていたり、破れていたり、排水管と排水口の間に隙間が空いたりしていると、排水溝が臭くなることがあります。
そのような場合は、自分で部品を買って交換。
または、業者に修理をお願いすることをおすすめします。
交換については下記の記事を参考にしてみてください。
以上の原因に当てはまらなかった場合は、重曹で排水溝の臭いを解消できる可能性があります。
排水溝の臭いを重曹とお酢(クエン酸)で消すやり方
それでは、重曹とお酢(またはクエン酸)を使って排水溝の臭いを消す手順は以下です。
- 排水口のゴミを捨てる
- 重曹を全体的にかけ入れる
- お酢を注ぐ
- 30分程度放置する
- お湯で洗い流す
事前に用意するもの
掃除前に事前に用意するものがありますが、特別なものはなくスーパーやホームセンターなどで購入できますので、あらかじめ準備しておきましょう。
- 重曹 200cc(カップ1)
- お酢、またはクエン酸 100cc(ml)
(粉末のクエン酸の場合は、水100mlに対して小さじ1/2杯で液体にしておく) - バケツか桶(洗濯機の場合。キッチンはワントラップ の場合に使用)
- 雑巾(洗濯機の床直結排水口の場合)
- 保護メガネ
- ゴム手袋
- マスク
【手順1】排水口のゴミを捨てる
まずは、排水溝のゴミ受けや目皿にある、ゴミ、髪の毛などをできるだけ捨てます。
ゴミがあることで重曹がまんべんなく行き渡らなくなるため、先に掃除をしておきましょう。
【手順2】重曹を全体的にかけ入れる
重曹をまんべんなく、全体的に排水口の中にかけて、入れていきます。
キッチンの場合
ワントラップの場合は、重曹とお酢をもう1セット用意する必要がありますが、ワントラップとゴミ受け、あれば蓋も取り出してバケツに入れて、重曹をまんべんなくかけます。
お風呂の場合
お風呂排水口でワントラップの場合は、小さめなのでそのまま目皿の上から、重曹をバサバサとかけてください。
ユニットバスの場合は、排水溝のパーツを窪んだ器内に出して、封水筒の中に少し重曹をふりかけておくと、綺麗になりやすいです。
洗面台の場合
洗面台の場合は、そのままバサバサと重曹を排水口に入れます。
洗濯機の場合
洗濯機の場合は、電源を切って、洗濯機の排水ホースと排水トラップを外して、重曹を排水口に入れます。
排水トラップが臭いの原因になっている場合があるので、分解してバケツに投入しましょう。排水トラップのパーツは、少し左右にひねれば、簡単に付け外しできます。
バケツ用に、別の重曹とお酢をもう1セットずつ用意し、重曹を排水トラップ部品の上に振りかけます。
洗濯パンの排水トラップは、古いものだと取り外すのに、専用工具が必要なものもあり、持っていない場合は、購入する必要がありますが、安いものでも2,000円前後はする上、面倒で力がいる場合もあるので、この機会に業者に取り外しが簡単なものに交換してもらうことをおすすめします。
【手順3】お酢を注ぐ
お酢を全体的に注ぎ、しゅわしゅわと泡が出てくるのを確認しましょう。
【手順4】放置する
30分程度、放置します。長時間放置をすると、汚れが再度固まってしまうので必ず30分前後にしましょう。
【手順5】お湯で洗い流す
50度弱のお湯で洗い流して終了です。排水管の耐熱温度が60度程なので、お湯の温度を間違ったとしても55度以上にならないように注意してください。
分解したパーツがある場合は、元に戻します。
排水溝の臭いが残った場合は、同じことを数回繰り返してください。
まとめ
以上、重曹では消えない排水溝の臭いの原因の説明とその対策を解説。
重曹とお酢(クエン酸)を使った臭いを消す掃除の仕方を紹介しました。
これで排水溝の臭いが解消されなかった場合は、排水溝の汚れがひどかったり、見えない場所のどこかが破損していることも考えられます。
実績豊富で水道局指定の水道修理業者に、対応してもらうことをおすすめします。
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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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