洗濯機排水トラップの種類は2つ
排水トラップとは、排水管や排水口の一部に水をためて塞いで、悪臭や害虫が排水管から屋内に入ってこられないようにするための構造や器具のことです。
溜めた水や仕組みのことを、封水と呼んでいます。
洗濯機用の排水トラップの種類は、大別すると2種類。
- 【床直結】床にある排水口に直結した排水トラップ
- 【洗濯機パン用】洗濯機パンに付けた排水トラップ
それぞれの種類の構造、バリエーション、選び方をみていきます。
【洗濯機排水トラップ｜種類1】床直結タイプ
洗濯機用の排水トラップ2種類のうちの一つが、床にある排水口に直結したタイプの排水トラップです。
【洗濯機排水トラップ｜種類1】床直結タイプの構造
洗濯機用の排水トラップで床に直結した種類のものは、排水口からつながる封水を入れる容器を二つに仕切って、その入り口と出口の間を封水で塞ぐ構造です。 
【洗濯機排水トラップ｜種類1】床直結タイプのバリエーション
洗濯機の床直結型排水トラップはさまざまなバリエーションがあって、排水口の大きさや欲しい機能で選ぶことが可能です。
コンパクト型
洗濯機の床直結型排水トラップのコンパクト型とは、標準サイズの排水トラップを小さくしたものです。
排水口が浅い場合によく使われます。
通気弁付
通気弁付とは、排水トラップから水がなくなる現象を防ぐための機能が付いているものです。
他の近くの場所で大量に水が排水管へ流された時に、排水トラップにたまっているはずの水が引っ張られてなくなってしまうことがあります。
それを防ぐための機能が付いたものです。
ツバのバリエーション
ツバとは、床と洗濯機の排水トラップの接続部分にあるカバーのようなものです。
排水トラップを差し込んだ隙間が見えないように隠すデザイン的な役割と、隙間からホコリ・外気・害虫が入ってこないようにする衛生上の役割を果たしています。
このツバの形は丸型のものが多いですが、床や穴の状況によっていろいろな選択肢があります。
【角型のツバ】
ツバの部分が四角形のもの。スクエアタイプとも呼ばれている。床が狭い時、穴が壁の近くにある場合によい。丸型の方が広い面積を占有するため。
スライドロック式のものもあり。
掃除のときには通常は歯車のようなナットを回して排水トラップを外すが、スライドロックのものはツバのカバーを押して引くだけで簡単に外れるので便利。
【幅広のツバ】
丸型でツバの部分が広いもの。ツバ広とも呼ばれている。床に開いている穴が大きい場合に使用。
【トレイ型のツバ】
万が一、水が溢れた場合にトレイで受け止めるタイプ。万が一の少量の水漏れに備えたい場合によい。
材質のバリエーション
洗濯機の床直結型排水トラップの材質は、ツバの部分がプラスチックとステンレス、本体がクロームメッキになっているもの、などいろいろな種類があります。
パーツが金属性の方が丈夫です。
使える排水管の種類バリエーション
排水管は、主に管に厚みのあるVP管と薄めのVU管という2種類の塩ビ管が使われています。
洗濯機の床直結型排水トラップは、両方に対応しているものとVU管だけに対応しているものがあります。
【洗濯機排水トラップ｜種類1】床直結タイプの選び方
洗濯機の床直結型排水トラップの選び方は、簡単。
2ステップです。
- 1. 【事前準備】サイズを測る
- 2. 【製品を選ぶ】合うサイズの中からバリエーションを選ぶ
ステップをみていきます。
【事前準備】サイズを測る
まずは、排水管外径と深さを測ります。
壁が排水口に近い場合は、ツバの大きさを気にする必要があるので、排水口からの距離も計測必須。
交換する場合は、今ある排水トラップと同じサイズのものを買うのが一番簡単な方法です。
よくわからなかったら、ホームセンターで測ってもらいましょう。
【製品を選ぶ】合うサイズの中からバリエーションを選ぶ
排水管の深さと、排水管の種類（VP管・VU管）に対応する製品をチェック。
その中から、機能、形、材質、周囲にマッチするかなどを考えながら、好みのものをチョイス。
洗濯機の床直結型の排水トラップ選びは終了です。
以上、洗濯機用の排水トラップで床にある排水口に直結したタイプの排水トラップを解説しました。
【洗濯機排水トラップ｜種類2】洗濯機パン用
洗濯機用の排水トラップ2種類のうちのもう一つは、床にある洗濯機パンに取り付けるタイプのものです。
【洗濯機排水トラップ｜種類2】洗濯機パン用の構造
洗濯機パンとは、洗濯機を置く受皿のようなものです。
主な役割は2つ。
洗濯機、ホース、排水口から水が溢れた場合に、床が濡れないように水を受け止める役割。
加えて、洗濯機の床への振動を和らげる役割を果たしています。
洗濯機パンの排水トラップは、洗濯機パンの排水口のある部分に埋め込まれるように設置。
円筒を挿したコップのような器に封水をためる構造になっています。
洗濯機から流された水は、円筒を通って器で封水と合流。
封水の水かさが上がって、器から水が溢れて排水口へ流れる仕組みです。
洗濯機パン用の排水トラップのタイプは2つ。
縦引きタイプと横引きタイプがあります。
縦引き排水トラップ
洗濯機パン専用の排水トラップ縦引きタイプは、排水管が下にある場合に使われます。 
横引き排水トラップ
洗濯機パン専用の排水トラップ横引きタイプは、排水管が横にある場合に使われます。 
【洗濯機排水トラップ｜種類2】洗濯機パン用のバリエーション
上記2つの洗濯機パン用の排水トラップのバリエーションが、一部のメーカーから発売されています。
コンパクト型
洗濯機パン用の排水トラップのコンパクト型とは、上記2つのタイプのものを小型にしたものです。
洗濯機パンの下にある排水口が浅い場合によく使われます。
トルネード排水機能
トルネード排水機能とは、排水トラップ内にうずを発生させて、洗濯機から出される水を流しやすくするための機能です。
泡逆流防止機能
泡逆流防止機能とは、排水口から泡が逆流して洗濯機パンに溢れるのを防ぐための機能です。
ドラム式洗濯機、洗剤の種類、排水管の構造といったようなさまざまな要因で、排水口から泡が漏れる場合があるからです。
現在使っている排水トラップに、後付けで設置できるものもあります。
【洗濯機排水トラップ｜種類2】洗濯機パン用の選び方
洗濯機パンに設置する排水トラップは、洗濯機パンのメーカーが指定した規定品を選ぶのが無難です。
各メーカーが、洗濯機パンにその排水トラップが合うかどうかを検証しているからです。
排水トラップを交換する場合は、メーカー指定の既製品や現在使っているもの、後続品からバリエーションを選んでもいいでしょう。
洗濯機排水トラップの修理・交換はプロの業者へ相談を
洗濯機排水トラップに何らかの不具合がある場合や、交換を検討している場合は、プロの業者に相談しましょう。下記の記事は洗濯機排水トラップの交換について書いてありますので参考にしてみてください。
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
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※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
まとめ
そのうちの、洗濯機パンに付ける種類の排水トラップの交換方法については、別記事で解説しています。
興味があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
＞洗濯パン排水トラップの交換費用の相場、おすすめ取付業者を紹介！
まずは無料相談！全国対応＆水道局指定のおすすめ業者
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※記事内で紹介した水道業者様は編集部が独自にリサーチを行い、料金や口コミ等、様々な情報を基に
順位付けをしております。
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