どう作るのかを「レビュー」しよう

「UIレビュー」により「何を作るのか (What)」という点を明らかにしたら、次はそれを実現するためには「どう作るのか(How)」を明確にしていくステップになる。

システム開発においてはコードレビューは重要なプロセスだが、レビューの依頼が面倒だったり、コードレビュー自体が漏れたりと実施されない場合も多い。プルリクエストを使うことで、コードレビューをプロセスの中に明確に組み込むことができる。

プルリクエストを使ったレビュー

コードレビューの文化を根付かせよう

GitHubやBitbucket、Backlogなどの主要なGitホスティングサービスはプルリクエストの機能を備えている。プルリクエストを用いた場合の開発は次のようになる。

プルリクエストを使った開発のプロセス

1. バグ修正や新機能開発を行う場合は、メインブランチからブランチを作成する
2. ブランチでコードの修正を行う
3. コードをプッシュする
4. レビューアを指定して、プルリクエストを出す
5. コードレビューを行う、修正が必要な場合は差し戻しされる
6. 問題がなくなればレビューアがマージする

ポイントは、

  • すべての修正が「プルリクエスト」という形でタスク化された上で、コードレビューが実施される
  • コードレビューで問題がなくなったコードしかメインブランチに反映されない

という2点である。

コードレビューによりコードの品質はあがり、またコードレビューのやりとりや結果は開発メンバー全員が見ることができるので、チーム全体で良いコードの知見を共有できる。さらに、プルリクエスト上では差分の表示や、コードに対してインラインでコメントができるため、コードレビューを簡単に行えるというメリットもある。

今までは担当者がそれぞれの方法でおこなっていたコードレビューを、プルリクエストという形で統一されたプロセスで行うことで、組織にコードレビューする文化を根付かせることができるだろう。

チームの力を最大限に引き出すために「レビュー」を活用しよう

これまで三回にわたって

  • なぜ作るのか (Why)
  • 何を作るのか (What)
  • どう作るのか (How)

という各々の問いに対して、どのようにレビューをおこなってきたかを紹介してきた。レビューを単なるチェックというステップとして捉えるのではなく、チームで良い物を作るための重要かつクリエイティブなステップとして楽しんでいただきたい。

著者紹介:株式会社ヌーラボ
「チームで働くすべての人に」をコンセプトに、Backlog、Cacoo、Typetalkを提供し、この3つのサービスは世界中で利用され沢山のユーザーの仕事を支えている。

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