各種デバイスの動作を支える高いスペック

2016年のフラグシップモデルとなる「HUAWEI P9」は、Android 6.0や高性能なカメラ機能を快適に動作させるべく、ハードウェアスペックも非常に高い。CPUには、オクタコア(A72 2.5GHz クアッドコア +A53 1.8GHz クアッドコア)で動作する「HUAWEI Kirin 955」を搭載。RAMも3GBを内蔵しており、複数のアプリを立ち上げていてももたつきを感じさせない。ROMは32GBと一般的な容量だが、別途最大128GBまでmicroSDカードを挿入可能だ。

SIMカードはnano SIMを使用でき、通信方式は、FDD-LTE:Band1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/26/28、TDD-LTE:Band38/39/40、W-CDMA:Band1/2/4/5/6/8/19、GSM:850/900/1800/1900、そしてLTE CA DL: Band1+19/3+19/1+3/1+8/3+8 (TBD)をサポートする。LTE-Advancedカテゴリ6 キャリアアグリゲーションに対応しているため、これから普及が進むであろう高速モバイル通信も安心して使える。国内の主要通信キャリアの最新規格、国内のMVMO業者が展開する格安SIMはもちろん、海外出張が多いビジネスマンも現地のモバイル回線を手軽に利用でき、活躍の場は非常に幅広い。

nano SIMカードに対応しており、国内・国外の幅広いSIMが利用可能。また最大128GBまでmicroSDカードも挿入できる

バッテリー容量は3000mAhと本体寸法に対して大容量で、LTE時の連続待ち受け時間は公称566時間。W-CDMAでの連続通話時間は18時間となっている。また、IEEE 802.11a/b/g/n/acに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.2をサポートするほか、近距離無線通信技術であるNFCにも対応しており、コネクティビティは非常に高い。

なお、ミドルレンジモデル「HUAWEI P9 lite 」はCPUに、「HUAWEI Kirin 650」を搭載している。こちらもオクタコア(2.0GHz クアッドコア+1.7GHz クアッドコア)となり、「HUAWEI P9」ほどではないが十分実用的な速度を誇る。その他の差は、Wi-Fiの規格が、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth がV4.1となる点や、対応する通信方式が減少している点などだ。一方でLTE接続時の連続待ち受け時間は公称610時間、W-CDMAでの連続通話時間は18.9時間と若干延長されている。

さっと取り出してさっと使える指紋センサー

「HUAWEI P9」、「HUAWEI P9 lite」両機種に搭載されている指紋認証2.0に対応した指紋センサーは、使い勝手を大きく向上させる重要な要素だ。電話がかかってきたときや、ふと街角でカメラを利用したいときにも、各機能に簡単にアクセスできる。また、この指紋センサーを利用して、アラームの停止、通知パネルの表示、画面のスクロールや写真のスライドなども行える。単なるロック解除のためだけでなく、さまざまな用途に活用できるのだ。なお、この指紋センサーは、「HUAWEI P9」のみ、後日システム更新により3D指紋認証に対応予定。より精度の高い認識が可能となる。

背面の人差し指が当たる位置に設置された指紋認証2.0対応の指紋センサー

指紋センサーでは、指紋認識によるロック解除の他にも様々な操作を行える

そのほかにも、使い勝手に注力した多数のコントロール機能を内蔵。例えば、モーションコントロール設定では画面を伏せることでメディアの再生音を消したり、端末を持ち上げることで音量を小さくしたり、さらに端末を耳に近づけることで通話の発信や応答を行えるよう設定できる。指の関節で画面に文字を描くことで、特定のアプリを起動できるナックルセンス・テクノロジーも、ファーウェイ端末ではおなじみの機能だ。

画面を伏せたり、端末を持ち上げたりすることで特定の動作を行えるモーションコントロール

指の関節で液晶画面に文字を書き、特定のアプリを起動できるナックルセンス・テクノロジー