指やペンで画面をタッチして操作するタブレット端末は、今でこそ全盛期を迎えている。だが、Windows XP Tablet PC Editionがリリースされた当初、各PCメーカーはこぞってタブレット対応PCをリリースしたものの、徐々に撤退。タブレットPCを投入し続けたメーカーはごく少数となった。だがレノボ・ジャパンは、2005年にリリースしたThinkPad X41 Tabletに始まり、X60 Tablet、X61s Tablet、X200 Tablet、X220 Tabletと、タブレットPCの命脈を絶やさずにいる。ここで紹介するThinkPad X230 Convertible Tabletは、連綿と続くThinkPad X Tabletシリーズの最新モデルとなる。

屋内、屋外に最適なディスプレイを用意

12.5型ワイド液晶を採用したThinkPad X230 Convertible Tablet。レノボ・ショッピングにて、カスタマイズして購入できる。7月中旬現在の直販価格は164,850円~

ThinkPad X230 Convertible Tabletで注目したいのは、用途に応じて2種類のタッチ対応ディスプレイを用意していることだ。ひとつは、指によるマルチタッチとデジタイザー・ペンによるタッチの双方に対応したディスプレイ。もう一方は、コーミング・ゴリラガラスで覆われ、デジタイザー・ペンによるタッチにのみ対応したディスプレイだ。前者は屋内で座りながらマルチタッチにより映像や音楽、画像などのマルチメディアを楽しむのに向くタイプで、後者は屋外で立ちながら文字を入力したり各種操作を行ったりするのに最適なタイプだ。前者は個人ユース、後者はビジネスユースによったものと考えるとイメージしやすいだろう。

どちらにせよ、デジタイザー・ペンによる書き味の良さは特筆したい。ペン操作というと妙に反応が悪かったり、意図した操作と異なる入力がなされたりと、歯がゆいところがあると想像する方もいらっしゃるだろう。だが、レノボのデジタイザー・ペンによる入力はとてもスムーズで定評がある。これは長年タブレットPCをリリースし続けたことにより培った技術が熟成している証拠といえる。精度の高いペン入力を求めているユーザーならば、ぜひ注目していただきたい。


新生ThinkPadの象徴ともいえるキーボードを採用

さて、ThinkPadはこの6月にW、L、T、Xシリーズが刷新された。その際に話題となったのが、すべてのシリーズで伝統の7列式キーボードから6列プレシジョン・キーボードに変更されたことだろう。X230 Convertible Tabletもその例にもれず、新しいThinkPadの象徴ともいえる6列プレシジョン・キーボードが採用された。このキーボードは、各キーが独立したアイソレーション型で、キートップが指の腹に馴染むよう緩やかに凹んでいるのが特徴。今までの7列式キーボードに馴れたユーザーにとっては、使い始めこそ違和感をおぼえるかもしれないが、馴れればとても快適にタイピングできる。特に最近は、スリムさをうたったUltrabookが注目されているが、その薄さゆえ、タイピング時のクリック感の欠如が指摘されることもある。6列プレシジョン・キーボードは、そうした薄型ノートの入力環境に比べ、はるかに快適だ。

        

6列プレシジョン・キーボードのキートップは、緩やかに凹んでいるのがわかる。指にしっくりと馴染むのが特徴だ。トラックポインターとタッチパッドの双方を備えたポインティングデバイスも健在。タッチパッドは左右を押下すると左右クリックとなる

第3世代Core iプロセッサーを採用。マイクロSSDもチョイスOK

基本スペック面で注目したいのは、最新の第3世代Core iプロセッサー・ファミリーを採用したことだ。7月中旬現在、カスタマイズでチョイスできるのはCore i5-3320M(定格2.60GHz、最大3.30GHz)と、Core i7-3520M(定格2.90GHz、最大3.60GHz)の2種類。ともに2コア4スレッド処理に対応したCPUで、Ultrabookに採用されている低電圧版と異なり標準電圧版となる。消費電力は高いがそのぶん処理能力に優れ、ストレスなく作業が行える。また、消費電力が高いとバッテリ駆動時間が気になるところだが、X230 Convertible Tabletは、6セルバッテリで約9.4時間の動作が可能(JEITA測定法)。屋外での利用に十分に応えてくれる。

ThinkPad X230 Convertible Tabletの右側面。頭頂部がレッドとなったデジタイザー・ペンが収納されているのが、アクセントにもなっている

ストレージについても用途に応じさまざまなカスタマイズが可能だ。考えられるニーズは以下の3パターン。とにかくプログラムの高速起動を求めるのなら、システムディスクをSSDにするパターン、大容量の記憶領域が必要ならば、システムディスクを大容量HDDでオーダーするパターン、そして大容量と高速なプログラム起動を両立するHDD+マイクロSSDを搭載するパターンだ。なかでもHDD+マイクロSSDは、SSDの領域をキャッシュとして利用することで、各プログラムの起動を高速化できるのが特徴。予算を抑えながらも高速動作を求める人には注目してもらいたい。

時にはタブレットPCとして、時には通常のノートパソコンとして使えるコンバーチブル型。X230 Convertible Tabletは、このコンバーチブル型としては軽量の約1.8kg。バッテリ駆動時間も十分で、モバイルシーンをサポートしてくれるマシンとして注目の1台だ。


 
ThinkPad X230 Convertible Tablet(エントリーパッケージ)
CPU Core i5-3320M(定格2.60GHz、最大3.30GHz)
チップセット インテルQM77エクスプレス
メモリ 4GB(DDR3 1600、最大16GB)
ハードディスク 320GB(シリアルATA)
グラフィック CPU内蔵
ディスプレイ 12.5型ワイド液晶(1,366×768ドット、マルチタッチ対応、指+デジタイザー・ペン)
サウンド HDオーディオ、ステレオスピーカー
LAN 1000BASE-T
無線通信 IEEE802.11b/g/n
OS Windows 7 Home Premium SP1 64ビット
販売価格 164,850円~(レノボ・ショッピング)

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