パロアルトネットワークスは3月14日、福岡大学が教育研究システム「FUTURE5」にパロアルトネットワークスが提供する次世代セキュリティプラットフォームを導入し、本格運用を開始したと発表した。

福岡大学では、1994年より教育研究システム「FUTURE(Fukuoka University Telecommunication Utilities for Research and Education)」を運用している。その最新版の一世代前にあたる「FUTURE4」では、最大同時セッション数100万のファイアウォールを導入していたのだが、処理能力を超える同時セッション数によって全学ネットワークが停止するというトラブルが発生したことがあった。

同学の情報システムの構築と運用管理を担当する総合情報処理センターでは、最新版で同じトラブルが発生することを防ぐためにファイアウォールの入れ替えを検討。その結果、パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール「PA-5050」と同製品群の一元管理ソリューション「Panorama」から成る次世代セキュリティプラットフォームの導入を決定した。採用にあたっては、従来機器と比べ約2倍の同時セッション数に耐えるという要件を満たし、将来的に完全移行を見込むIPv6にも対応していることが決め手になったとしている。

PA-5050は現在、FUTURE5の学外接続用のルーター配下に導入され、最大約7,000ユーザーが同時利用する学内ネットワークにセキュリティ機能を提供する。また、福岡大学では、PA-5050の基本機能に加え、追加機能である「脅威防御」と「URLフィルタリング」も活用するとともに、Panoramaによるネットワークセキュリティの管理も行っている。

福岡大学「FUTURE5」のネットワーク構成概要図

同学は今後、必要に応じてプラットフォームの拡張も検討しているという。