創業者兼CEOが8月末フランスで逮捕されたTelegram(テレグラム)。そのテレグラムで飛び交っている320万件以上のメッセージを分析した結果をレポートしている。そこから「犯罪者、過激派、テロリストの集う場」と化したソーシャルプラットフォームの姿が見えたという。
1万6000のチャンネルでやり取りされている320万以上のメッセージを分析
約4カ月にわたって、テレグラムにある1万6000のチャンネルでやり取りされている320万以上のメッセージを分析した。
その結果、白人至上主義者が運営するチャンネルは約1500あり、世界100万人が活動を調整していること、武器を販売するチャンネルは24以上あること、MDMA、コカイン、ヘロイン、そのほかのドラッグを販売するチャンネルで7万人以上のフォロワーを持つものは22以上あることなどが判明した。
ハマス、ISISなどのテロ組織もテレグラム上でやりとりしているという。ハマス関連のチャンネル40以上を分析したところ、2023年10月7日の攻撃の後で平均視聴回数は最大10倍増え、同月は4億回以上の視聴があったこともわかったと報告している。
フランスで拘束されたPavel Durov氏は4月、テレグラムのチャンネルで「もしそれがわれわれ次第ということであれば、われわれはユーザーが求めるものを提供したい。つまり、ユーザー自身が決断できるように検閲されていない情報や意見にアクセスできることだ」と記していたという。
しかし、この姿勢が有害な活動を容認する結果になったという。これらの分析は9月7日付のNew York Timesが報じている。