「ThinkPad X100e」は、レノボ・ジャパンからThinkPadの新シリーズとして登場した11.6型ノートPC。ビジネスノートに必須な堅牢・信頼性を備えつつ、59,850円(Web直販サイト(CTO)のキャンペーン価格/2010年3月2日現在)からと手頃な価格を実現したThinkPadシリーズのエントリーモデルという位置づけの製品だ。

試用機の主な仕様  [CPU] AMD Athlon Neo MV-40(1.6GHz)  [チップセット] AMD M780G  [メモリ] 2GB(最大4GB)  [HDD] 250GB  [ディスプレイ] 11.6型HD液晶(1,366×768ドット)  [サイズ/重量] W282×D209×H15~29.5mm/重量1.5kg(6セルバッテリ搭載時)  [OS] Windows 7 Home Premium(32bit版)

ThinkPadの「エントリーウルトラ・ポータブル」

ThinkPad X100eは、AMD製プラットフォームの採用や新設計のキーボードの搭載など、これまでのThinkPadとは異なるアプローチで開発されたモデル。エントリーモデルではあるが、ThinkPadおなじみの管理機能「ThinkVantage」を搭載するほか、日本の「大和事業所」で行われるThinkPadファミリー専用の耐久テストも通過しており、これまでのThinkPadシリーズと同じくビジネスユーザー向けに開発された製品となっている。

加えて、「ThinkPadと言えばつや消しのブラック」というイメージを覆すカラバリ展開も特徴だ。これまでのイメージを継承した「ミッドナイト・ブラック」に加えて、「アークティック・ホワイト」「ヒートウェーブ・レッド」の3色が用意されている。なお、店頭販売モデルは、ミッドナイト・ブラックとアークティック・ホワイトの2色のみで、ヒートウェーブ・レッドはWeb直販サイトでのCTOのみの販売となる。

左から、ミッドナイト・ブラック、アークティック・ホワイト、ヒートウェーブ・レッド。CTOでは、3色すべてのカラーバリエーションが選択可能

仕様としては、標準でAMDのセキュリティと仮想化機能を備えたビジネス向けプラットフォーム「VISION Proテクノロジー」を採用。CPUはIntel Atomの対抗として発表した「Athlon Neo MV-40(1.6GHz)」を、チップセットは「AMD M780G」を搭載する。

CTOモデルの場合、OSはWindows 7 Home Premium(32bit)、Windows 7 Professional(32bit)、Windows XP Professional(Windows 7 Professional 正規版ライセンスからのダウングレード)から選択できる。このほか、メモリ(1GB/2GB/3GB/4GB)、HDD(160GB/250GB/320GB)、バッテリ(3セル/6セル)、キーボード(日本語/英語)、Microsoftソフトウェア(Microsoft Office Personal 2007 日本語/Microsoft Office Personal 2007・Microsoft Office PowerPoint 2007 日本語)、Bluetooth・無線LANの有無といったカスタマイズに対応する。なお、CTOのメニューは、今後変更される場合もあるのであくまで参考として見てほしい。

今回試用機として、OSがWindows 7 Home Premium、メモリが2GB、HDDが250GB、6セルバッテリを搭載したモデルを用意した。カラーはWeb限定カラーのヒートウェーブ・レッドだ。