iOSやAndroidのアプリでTwitterを見ている人なら、ホーム画面の大きな変化に気づいたことでしょう。新機能「Fleet(フリート)」が11月11日に登場しました。フリートは、24時間経つと自動で消滅する投稿です。
他のアカウントのフリートを見るには、ホーム画面の丸いアイコンをタップ。すると再生が始まり、自動で次のフリートが表示されていきます。タップすると次のフリートに飛ばすことができ、左右にフリックするとユーザーが切り替わります。
フリートには、テキスト、画像、動画を投稿できます。テキストの文字を装飾したり、画像や動画に文字を入れて投稿したりする機能もあります。投稿できる動画の長さは最長30秒です。また、ツイートをフリートにシェアすることも可能です。
フリートには「足あと」のように閲覧履歴が残る
フリートとツイートの大きな違いは、閲覧すると閲覧履歴が残ること。mixiにあった「足あと」を思い出しますね。誰がどのフリートを見たのかを投稿主が確認できるのです。
フリートはフォローしているアカウントだけでなく、フォローしていないアカウントでもプロフィール画面から見られます。もし「このアカウントに興味があるからフリート見てみよう」と閲覧すると、フリートを見たことが相手に伝わります。「こっそりウォッチ」はできない仕組みです。
また、コメントや絵文字で反応すると、相手にDMで送られます。気軽に絵文字を送ったら、急にメッセージで返信が来て、驚いた人もいたかもしれませんね。
Instagramのストーリーズに似てる?
さて、SNS通の人ならすでに気づいていることと思いますが、フリートはInstagramやFacebook、LINEに実装されているストーリーズ、またはストーリーによく似ています。もっとも人気があるInstagramのストーリーズと比べてみると、24時間で消える、テキストや画像、動画が投稿できる、既読が付く、反応はDMになるなど、共通項がたくさんあります。Instagramのストーリーズはすでにリリースから4年が経っているため、機能はかなり豊富ですが、基本的な仕様はほぼ同じと考えていいでしょう。
Twitterはこの機能(フリート)を「皆さんがそのときのできごとや気持ちをもっとリラックスして共有できる方法」としてリリースしたと述べています。ツイートでは「いいね」などの反応がプレッシャーになる、との声が寄せられたとも説明しています。
確かにInstagramのストーリーズは、これまでの「映え」投稿からのプレッシャーを解放し、日常の何でもない投稿を活発化させました。まだ使ったことがない人もいるかもしれませんが、Instagramのストーリーズは日本でのデイリーアクティブアカウントの70%が利用する人気機能です。誰もが憧れる高級レストランや、めったに見られない絶景しか投稿できない雰囲気のSNSでは、遠慮して投稿しなくなりますよね。もっと気軽にコミュニケーションしたいというユーザーのニーズを捉えた機能が、24時間で消えるストーリーズだったのです。
Instagramの人気がここ数年で上昇している理由のひとつは、ストーリーズでの活発なコミュニケーションによるものです。TwitterもInstagramのように、ユーザーがより気軽に楽しめる場を提供しようと考えたのでしょう。
スクショで保存される危険性に注意
Twitterは今後、フリートにステッカーとライブ配信機能をサポートすると述べています。ブラジルやイタリア、インド、韓国でテストが行われ、日本での実装となったフリート。Twitterのユーザーはどのように使いこなしていくのでしょうか。今後が楽しみです。
ただし、ひとつ注意点を。消えるからといってハメを外した投稿をInstagramのストーリーズにアップしたところ、スクリーンショットを拡散された「バカスタグラム」と呼ばれる炎上も起きています。気軽に投稿できる機能といっても、節度をわきまえて利用するのは大前提です。