コロナ禍によって家で過ごす時間が増え、ネットで楽しめるエンタテインメントが人気です。そんななか、注目を集めているサービスが「ライブ配信アプリ」です。

ライブ配信といえば、YouTubeやニコニコ生放送などでリアルタイム中継することも含みますが、今回は「ライバー」が配信を行う形式のライブ配信アプリを紹介しましょう。「ライバーってなに」「ライブ配信アプリは何が違うの?」と疑問にお答えします。

  • ライバーとは広く「ライブ配信で収入を得ている人」と考えればよいでしょう(写真はイメージです)

ライバーを応援するライブ配信アプリ

ライブ配信アプリは、ライバーが主にスマホで生配信を行い、視聴者たちがそれを見るサービスです。視聴者はライバーに対していいねやコメントだけでなく、有料のアイテムを送ることができ、それはライバーの収入になります。

ライブ配信アプリはたくさんありますが、よく知られているところでは「SHOWROOM」(SHOWROOM)、「17LIVE」(17LIVE)、「Pococha」(ディー・エヌ・エー)があります。各アプリとも、視聴者がライバーを応援するといったスタイルは共通しています。

応援といっても、何を応援しているのでしょう。ほとんどのライバーはタレントやモデル、ミュージシャンなどを目指して配信をしています。そこで視聴者、つまりファンとなった人たちが有料アイテムを送ることで、夢を叶えるお手伝いをしているのです。

ライバーが配信している「枠」にはファンの数、いいねの数、送られたアイテムなどがすべて表示されているので、ひと目で人気度がわかります。ライバーの人気が高まるとアプリ内で定められたレベルが上がっていくので、お気に入りのライバーと一緒に上を目指す楽しみがあるのです。

  • 「Pococha」はライバーのアーティスト、俳優活動応援企画を開催しました

ライバーとしての成功は、収益を上げることだけではありません。ライブ配信アプリでは、テレビや雑誌に出演できる権利やグッズプレゼントなどのイベントがよく行われています。ライバーがこのイベントに参加すると、各ライバーの人気度でランキングされていきます。ファンたちは、自分が推したいライバーを上位に入れるために有料アイテムを送ります。

ライブ配信アプリをのぞいてみると、若い女性のライバーが多く見られます。例えば17LIVEの場合、20~30代の女性ライバーが多く、視聴者は男性が6割だそうです。

  • 「SHOWROOM」は視聴者がアバターとなってライバーと交流できます

気になるライバーをタップして入室すると、ライバーがすぐに挨拶してくれます。配信は雑談がほとんどなのですが、その間にも入室した人に声をかけ、アイテムを送られると大喜びでお礼を言います。慣れたライバーほど声かけが速く、ファンはうれしくなるでしょう。有料アイテムを何度も送る視聴者は、そのライバーのトップファンとしてランキング表示されます。こうして配信のたびにやり取りし、ライバーとファンとの絆が深まっていくのです。

夢に向かって頑張っているライバーたちと一緒に歩んでいく――そんな楽しみを得られるライブ配信アプリ。興味がわいたら視聴者として参加してみてはいかがでしょうか。