本体を縦に折り曲げられるフリップスタイルのスマートフォン「Galaxy Z Flip5」はファッショナブルなケースも販売されていますが、ドイツではあのスワロフスキーとコラボした純正ケースが登場しました。本体とのセット販売ですがケース代は無料。女性ユーザーも多いフリップスタイルモデルだけに、ファッション性の高いケースは人気になりそうです。

  • Galaxy Z Flip5のスワロフスキーケースが登場

サムスンとスワロフスキーは以前もコラボレーションを行っていました。今から約10年前には「Swarovski for Samsung」コレクションを立ち上げスマートフォンケースやスマートウォッチのベルトなどを展開していました。スマートウォッチのベルトにつけるチャームなど、他にはない製品もありちょっとした話題になったものです。Galaxy向けスワロフスキー製品はその後数年で無くなってしまいましたが、今回久々に復活した格好です。

  • 数年ぶりにスワロフスキーケースが復活した

今回販売されるのはGalaxy Z Flip5のケース、Galaxy Watch6のベルト、Galaxy Buds2 Proのケースです。販売国は現時点ではドイツのみとなっています。いずれも指定の本体を買うと、ケースが無料で進呈されます。またドイツ発のファッション&ライフスタイルブランド「Highsnobiety」とコラボした限定パッケージも販売。パッケージにはGalaxy Z Flip5、Galaxy Watch6、Galaxy Buds2 Proそれぞれの本体とケースやベルトが専用ボックスに収められています。

  • Highsnobietyとサムスンのコラボ限定BOX

Galaxy Z Flip5のドイツでの価格は512GBモデルが1319ユーロ(約20万7,000円)。スワロフスキーケースは85ユーロ(約1万3,000円)ですが、指定となるミントカラーモデルを購入するとケースが無料でもらえます。このミントカラーはGalaxy Z Flip5のイチ押しカラーでもあり、サムスンとしてもこの色のモデルを使うユーザーを増やしたいという考えもあるのでしょう。

  • ミントカラーモデル購入でスワロフスキーケースが無料

スワロフスキーケースはグレーカラーのケースをベースとしており、背面側にスワロフスキークリスタルが貼り付けられています。クリスタルの個数や重さは不明ですが、シックな感じに光り輝いてくれるようです。これは実物をぜひ見てみたいもの。

  • Galaxy Z Flip5ケース

ワイヤレスイヤホンであるGalaxy Buds Pro2用のケースはボラパープルカラーのモデルを選ぶと無料となります。価格はそれぞれ169ユーロ(約2万7,000円)、55ユーロ(約9,000円)。イヤホンケースはあまり人前に出すものではないかもしれませんが、バッグの中にさりげなく入れておけば、時折り取り出した際に目立つでしょうね。

  • Galaxy Buds Pro2ケース

そしてスマートウォッチのGalaxy Watch6ケースは、40mmサイズのLTEモデル、ブラックカラー、369ユーロ(約5万8,000円)でスワロフスキーベルト55ユーロ(約9,000円)が無料で付属します。

  • Galaxy Watch6ベルト

それぞれのケース、ベルトは価格設定があるのでいずれは単体で購入できるようになるかもしれません。またグローバルでも展開されるかもしれませんが、現時点ではドイツ以外での販売に関してのアナウンスはありません。スマートフォンの主力製品を折りたたみモデルにシフトさせつつあるサムスンですから、このような目立つアクセサリはぜひ世界中で販売してほしいものです。

  • 日本でもぜひ販売してほしい

これまでサムスンの限定コラボモデルはほとんどが韓国のみの販売でした。グローバル展開された製品は、縦折りモデルでは2022年11月にメゾン・マルジェラとコラボした「Galaxy Z Flip4」を出しましたが、数か国のみの販売でした。ライセンスの問題もあるでしょうが、全世界で販売するだけの台数を用意するのが難しく、韓国のみ、あるいは販売国を絞った展開しかできないというのも実情なのでしょう。

  • Galaxy Z Flip4のメゾン・マルジェラモデル

しかし今回ドイツのみで限定モデルが出てくるということは、ドイツでも折りたたみスマートフォン、特に縦折りモデルの人気が高まっているということなのでしょう。

TrendForceが9月に発表したデータを見ると、折りたたみスマートフォンの出荷台数は 2023年の予想が前年比43%増となる1,830万台に達するとのこと。とはいえ全スマートフォン出荷台数に対しての割合は1.6%に過ぎません。2024年は38%増の2,520万台、2027年には7,000万台で5%と予想されています。このように折りたたみスマートフォンはまだまだニッチな存在ではあるものの、次世代デザインの製品としてメーカーの「顔」になります。2023年に入り中国メーカーが折りたたみモデルを多数登場させている中で、「折りたたみと言えばサムスン」という認知度を高めるためにも、今後各国で様々なコラボモデルが登場するかもしれません。