フォルダーのコンテキストメニューにある「アクセスを許可する」は、ネットワーク経由のファイル・フォルダー共有を目的とする「共有」タブを呼び出す機能だ(詳細は過去記事を参照)。

  • フォルダーのコンテキストメニューから「アクセスを許可する」→「詳細な共有」と順にクリック/タップ(環境によっては「アクセスを削除する」「特定のユーザー」が現れる)

  • するとプロパティダイアログの「共有」タブがアクティブな状態で開く

Windowsのネットワーク共有は便利な機能ながらも、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントが混合する現状と、デバイスをまたいだ共有機能を踏まえると、万人受けする機能とはいいにくい。そこでコンテキストメニューから取り除くことにした。

  • 「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「ターミナル(管理者)」をクリック/タップする

  • Windows PowerShellのプロンプトに下記内容をコピー&ペーストして「Enter」キーを押す

reg delete "HKCR\*\shellex\ContextMenuHandlers\Sharing" /f reg delete "HKCR\Directory\Background\shellex\ContextMenuHandlers\Sharing" /f reg delete "HKCR\Directory\shellex\ContextMenuHandlers\Sharing" /f

  • フォルダーのコンテキストメニューから「アクセスを許可する」が消えた

今回はファイルやフォルダーの「アクセスを許可する」を対象にしているが、ドライブならHKEY_CLASSES_ROOT\Drive\shellex\ContextMenuHandlers\Sharingキー、ライブラリーフォルダーならHKEY_CLASSES_ROOT\LibraryFolder\background\shellex\ContextMenuHandlers\Sharingキーと、HKEY_CLASSES_ROOT\UserLibraryFolder\shellex\ContextMenuHandlers\Sharingキーも削除するとよい。

本連載におなじみの方なら、「アクセスを許可する」のGUIDが{f81e9010-6ea4-11ce-a7ff-00aa003ca9f6}なのはご存じかもしれない。筆者も最初にHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blockedキーに登録してみたがコンテキストメニューは変化せずだった。

正直、Windows 11 バージョン21H2の記憶はないものの、バージョン22H2でロジックが変化しているように感じる。前述のとおり「共有」タブはプロパティダイアログからアクセスできるので、必要性を感じないが、以下の内容でレジストリファイルを作成し、結合すれば復活する。

Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CLASSES_ROOT\*\shellex\ContextMenuHandlers\Sharing] @="{f81e9010-6ea4-11ce-a7ff-00aa003ca9f6}" [HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\Background\shellex\ContextMenuHandlers\Sharing] @="{f81e9010-6ea4-11ce-a7ff-00aa003ca9f6}" [HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\shellex\ContextMenuHandlers\Sharing] @="{f81e9010-6ea4-11ce-a7ff-00aa003ca9f6}"