本稿はWindows 11 Insider Preview ビルド22000.71を元に執筆しています。

現在のWindows 11 Insider Preview(ビルド22000.71)は既定のコマンドラインツールとして、Windows Terminalを指定している。DevチャネルのWindows 10 Insider Previewも、Windows Terminalの完成度が高まったタイミングで標準アプリ化したことを踏まえると、既定路線となりそうだ。

  • Windows 11 Insider Previewのデスクトップ。「Win」+「X」キーでメニューを呼び出す

cmd.exeを使わないのは歓迎したいところだが、コマンドライン上で管理者に昇格できない点は変わらない。Linuxのようにsudoコマンドは用意されていないため、最初に「管理者権限で起動」する必要がある。そこでいくつかの起動方法を紹介したい。

  • スタートメニューを開き、「すべてのアプリ」をクリック/タップする

  • 一覧から「Windows Terminal」を探し出し、「Ctrl」+「Shift」キーを押しながらクリック/タップする

次は検索ボックスを使用する方法である。手順数に大差はないので、お好みの方法をお使いいただきたい。

  • スタートメニューを開き、検索ボックスに「Terminal」と入力。検索結果の矢印アイコンをクリック/タップする

  • メニューに並んだ「管理者として実行」をクリック/タップする

ただ、いずれの方法もマウス(タッチパッド)を用いるため、キーボードだけで完結させたい方は以下の方法が有用だ。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「wt」と入力して「Ctrl」+「Shift」+「Enter」キーを押す

他にも冒頭で紹介した「Win」+「X」キーのメニューや、タスクマネージャーの「新しいタスクの作成」などからもWindows Terminalを管理者権限で起動できる。なお、Windows PowerShellであれば、自作モジュールを公開しているかたもおられるので、「Windows PowerShell sudo」で検索してほしい。