日常的に使用する無線LANは、国内周波数として2.4GHz帯と5GHz帯の2種類から選択できる。2.4GHz帯は壁などの障害物に強く、5GHz帯は障害物への弱さを抱えつつも(干渉が少ない)高速な通信を実現できる利点を持つ。

多くの無線LANルーターはアクセスポイントの設定として両方を選択できるが、それぞれの特性にあわせて特定の周波数のみ有効にする方法もある。だが、無線LAN自体には汎用性を持たせ、どこへつなぐかはデバイス側で選択した方がスマートだろう。Windows 10には、2.4GHz帯/5GHz帯のどちらかを優先的に接続できる機能が備わっている。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「devmgmt.msc」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 「ネットワークアダプター」をクリック/タップして展開し、お使いの無線LANカードをダブルクリック/タップ。もしくは右クリック/長押しし、「プロパティ」をクリック/タップする

  • 「詳細設定」タブを開き、「優先バンド(名称はお使いのデバイスによって異なる)」のドロップダウンリストから2.4GHz、5GHzのいずれかを選択して「OK」ボタンをクリック/タップする

無線LANの電波状態がよく、高速なネットワークアクセスが期待できるのであれば5GHz帯。障害物があり不安定さが顕著な場合は2.4GHz帯を選択するとよい。ただし、外出先やコワーキングスペースの公衆無線LANにアクセスする機会が多い方は、「優先順位なし」「自動」など、アクセスポイントの種別に応じて切り替える設定を選んだ方が得策だ。