ごみ箱を空にすると「これらのすべての項目を完全に削除しますか?」というメッセージが現れる。ごみ箱は各ドライブに生成した特殊フォルダーであり、エクスプローラーで削除したアイテム(ファイル&フォルダー)を待避。そして、“ごみ箱を空にする”ことでアイテムを削除する仕組みだ。

  • “ごみ箱を空にする”際に現れるメッセージ

しかし、ごみ箱を空にするとき、アイテム数が少なければ「すべて」ではなく「○○個の項目を完全に削除しますか?」と具体的な数字が出る。筆者がふと気になったのは、何アイテムを超えるとアイテム数をカウントせずに「すべて」と表示するかだ。そこでfsutilコマンドでダミーファイルを作成し、検証を行った。

  • forループとfsutilコマンドを使ってダミーファイルを作成する

約1TBのSSDドライブで検証を行ったところ、99アイテムまではアイテム数を示し、100アイテムを超えると「すべて」に切り替わった。

  • 99アイテムまではカウントし、100アイテム以上は「すべて」となる

ただし、ドライブによって容量もカスタムサイズ(ごみ箱に設定している容量)も異なる。そこで約256GBのSSDドライブでも同様の検証を行ったが、100アイテムがしきい値であることに変わりはなかった。ついでに約6TBのHDDでも試してみたが結果は同じだった。

  • ドライブによって既定のカスタムサイズは異なるが、ごみ箱に関する動作は同じだった

今度はファイルサイズに着目してみる。上図で示したとおりfsutilコマンドで作成しているのは1MBのファイルである。Microsoftのドキュメントを検索してみると、“カスタムサイズを超えると「このファイルを完全に削除しますか?」のメッセージが現れる”とのサポートページがヒットした(Windows 7の情報ではあるが)。

これを参考に、約100MB×99アイテムのダミーファイルを作成してみたが、正しくカウントされた。今回の検証結果から分かったことは、ファイルサイズに限らず、99アイテムまではアイテム数を示す。100アイテムを超えると「すべて」に切り替わる、という仕組みだった。

  • ダミーファイルのサイズを約100MBに変更しても結果は同じである