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Microsoft Edge 89はURLのコピー&ペーストに関する仕様変更が加わっている。これまでURLをコピーした際は単なる文字列としてクリップボードに格納し、ペースト先となるアプリがURLであることを認識していた。だが、Microsoft Edge 89はURLコピー時にWebページのタイトルを合わせて取得することで、ハイパーリンクの設定を不要にしている。

  • URLのコピー&ペースト形式が「プレーンテキスト」の状態

  • URLのコピー&ペースト形式が「リンク」の状態

上図はURL認識機能を持たないメモ帳と、同機能を備えるMicrosoft Wordで実行した例だが、URLのコピー&ペースト形式が「リンク」の場合はURLを付与した本サイトのタイトルがペーストされることが確認できるだろう。

一見すると便利な機能だが、URL認識機能を持たないテキストエディターにMarkdown形式でURLをペーストしたい場合、あまり意味を持たない。この動作はMicrosoft edge 89の「設定」から「共有、コピー、貼り付け」で変更できる。

  • アドレスバーに「edge://settings/shareCopyPaste」と入力して「Enter」キーを押すか、「…」→「設定」→「共有、コピー、貼り付け」と順にクリック/タップする。「リンク」「プレーンテキスト」のいずれかを選択し、スイッチを「オン」に切り替える

また、ペースト形式はコンテキストメニューやショートカットキーで選択可能だ。たとえばURLのコピー&ペースト形式で「リンク」を既定値として選択している場合、プレーンテキスト(書式なし)を「Ctrl」+「Shift」+「V」キーでペーストできる。

  • コンテキストメニューの項目からも分かるとおり、「リンク」「プレーンテキスト」のペースト動作はショートカットキーで選択できる

なお、本設定はプロファイルの同期項目に含まれている。複数の環境でMicrosoft Edgeのプロファイルを同期している場合、新しい仕様を受け入れて「リンク」を選択してもよいし、以前と同様のペースト動作を求めるなら「プレーンテキスト」を選択するとよい。