「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

令和3年、今年も本連載をよろしくお願いいたします。さて、以前の記事「『.』を使ってユーザーフォルダーを開く」に関して担当編集者と雑談していた際に浮かんだのが、「本仕様(機能)はいつから実装していたのか」という疑問である。

先の記事ではWindows 7まで検証したが、元旦ぐらいは気軽に読める話題を提供したいと思い、過去のWindowsで検証してみた。

  • Windows XPの動作検証。ユーザーフォルダーが開く

  • Windows 2000の動作検証。同じくユーザーフォルダーが開く

  • Windows NT 4.0 Workstationの動作検証。Cドライブのルートフォルダーが開いた

まずは32ビット系Windowsから。Windows XPやWindows 2000は予想どおり、ユーザーフォルダーが開いたのだが、Windows NT 4.0 WorkstationはCドライブのルートフォルダーが開く結果に。

  • Windows Meの動作結果。デスクトップフォルダーが開いた

  • Windows 98SEの動作結果。同じくデスクトップフォルダーが開いた

  • 最後にWindows 95の動作結果。同じくデスクトップフォルダーが開いた

一方の16ビット系Windowsを確認すると、これまた興味深い結果を確認できた。Windows Me、98(SE)、95いずれもデスクトップフォルダーが開く。

16/32ビット系Windowsで動作が異なるのも興味深いが、察するに「.(ピリオド)」で開くフォルダーは、使用頻度の高いフォルダーとしてWindows開発陣が考えたのではないだろうか。もちろんこの意見を裏付ける情報を持っていないが、それまでのNT系と同じくWindows 2000は複数のユーザーで1台のPCを使用するOSとして開発が進められてきた。このような利用環境の変化も相まって、Windows 2000からユーザーフォルダー=使用頻度の高いフォルダーに位置付けられたのだろう。