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Microsof 365 Personal(旧Office 365 Solo)はOffice 365アプリや1TBのOneDriveに注目が集まるものの、利点の1つとして「個人用Vault」がある。個人用Vault(金庫)はサービス名どおり、貴重なファイルを格納するためにOneDriveが備える特殊なフォルダーで、アクセスには2要素認証を必要とする。

とある調査では、コロナ禍でテレワークを実施しているオフィスパーソンの44.7%が、業務に関わる機密情報の保管場所としてPC内を選択しているという(日本スマートフォンセキュリティ協会調べ、 該当PDF)。

例えば、スキャンもしくは撮影したマイナンバーカードの画像をオンライン申請に用いるため、OneDriveなどにそのまま保存している方も少なくないだろう。このような場面で使ってほしいのが個人用Vaultだ。しかし、大きな落とし穴が1つ。Microsof 365 Personal未契約時は、3ファイルまでしか格納できないのだ。

  • Microsoft 365 Personal未契約のアカウント。4ファイルから先は同期対象外となる

Microsoft 365 Personal契約時はファイル数の制限もなく、OneDriveのストレージ容量に依存する。つまり、拡張容量を購入していない場合は1TBだ。

  • Microsoft 365 Personal契約時はファイル数に制限はない

業種によって異なるものの、今後も自宅からテレワークを実践する日々は続くだろう。前述した調査結果によれば、テレワークで使う個人所有のPC使用率は6割を占める。このように趣味だけではなく業務にも個人用PCを使う場面が多いかたでは、個人用Vaultをフルに使えるMicrosoft 365 Personalが必要になるだろう。

  • OneDriveフォルダーの「個人用Vault」をダブルクリックし、「許可」ボタンをクリック/タップする

  • Microsoft Authenticatorなど認証アプリを使用して、2要素認証を行うと、個人用Vaultフォルダーに格納したファイルへアクセスできる

なお、非アクティブの状態が20分続くと自動的にロックされる。即座にロックしたい場合は、以下の手順できるので、利用者は覚えておいてほしい。

  • 作業を終えたら通知領域のOneDriveアイコンをクリック/タップし、「Personal Vaultのロック」ボタンをクリック/タップする