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「グラフィックの設定」を確認する

GPUを使用するPCゲームやアプリが妙に遅いことがある。端的にいえばFPS(フレームレート: 1秒間に描画する数)が遅いケースだ。デスクトップPCでPCゲームなどを楽しんでいる方であれば、NVIDIA製やAMD製GPUカードを増設していることだろう。もっとも近年はノートPCでもGPU機能を強化するeGPU(外部GPU)対応デバイスも増えてきたが。

さて、冒頭で述べた問題は、内蔵GPUを使っていることが原因である可能性が高い。下図はUWP版Minecraftのスタート画面だが、ベータ版のため上部に使用するGPUやFPSを示している。画面では少々見にくいものの、このケースではIntel HD Graphicsを使用しており、FPSは「60.2」だ。

  • UWP版Minecraftのスタート画面。使用するGPUなど各種情報を示している

この状態でタスクマネージャーを確認すると、アプリで使用しているGPUを確認できる。一般的に内蔵GPUは「GPU 0」、外部GPUは「GPU 1」と数値を割り振るが、冒頭の問題はUWP版Minecraftが内部GPUを使用していることが理由だと推測できる。

  • UWP版Minecraftのプロセスを確認すると、「GPU 0」を使用している

  • 「パフォーマンス」タブで各GPUの割り当てを確認するとよい

GPUの設定は「設定」>「グラフィックの設定」から変更可能だ。UWP版Minecraftは自動的に一覧に加わるため、デスクトップPCであれば「高パフォーマンス」、ノートPCなどバッテリー駆動させる場合は「Windowsでの自動決定」を選択するとよい。

  • 検索ボックスに「グラフィック」と入力し、検索結果として現れた「グラフィックの設定」をクリック/タップする

  • 一覧からUWP版Minecraft→「オプション」ボタンと順にクリック/タップ。「Windowsでの自動決定」もしくは「高パフォーマンス」を選択して「保存」ボタンをクリック/タップする

  • UWP版Minecraftを起動すると、使用するGPUの変化を確認できる

  • タスクマネージャーを見ると「GPU 1」、つまり外部GPUの使用を確認できる

一見するとUWP版アプリのみ設定できるように見える「グラフィックの設定」だが、GPUを使用するアプリであればデスクトップアプリも自動的に加わるようである。もし、仕事で使うビジネスアプリやお楽しみのPCゲームが一覧に現れない場合は、「参照」ボタンから実行ファイルを追加すればよい。

  • ドロップダウンリストで「デスクトップアプリ」を選択し、「参照」ボタンをクリック/タップ。あとはコモンダイアログから設定したいPCゲームやアプリの実行ファイルを選択する。なお、設定が不要になった場合は「削除」ボタンで一覧から取り除くことも可能だ