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システムファイルだが役割は不明

筆者が日々OneDrive、およびOneDrive for Businessを使っていて、何となく気になることがある。それが「.849C9593-D756-4E56-8D6E-42412F2A707B」という拡張子を持った数十バイトのファイルだ。

  • OneDrive/OneDrive for Businessフォルダーに「ほぼ」ある「.849C9593-D756-4E56-8D6E-42412F2A707B」ファイル

GUID形式を用いていることから、OneDrive/OneDrive for Businessフォルダーであることを示すファイルと愚察していたが、異なるMicrosoftアカウントを使った環境でもGUIDの数値は一緒。暇を見つけて調査していたが(数年前から同ファイルの存在に疑問を持っている人が散見される)、Microsoftの公式ドキュメントに記載は見つからず、これまで報告を控えてきた。

  • OneDrive/OneDrive for Businessクライアントが同期中の場合は削除できない

だが、先頃マイクロソフト コミュニティで気になる回答を見つけたので、以下に一部を引用する。

First of all, I would like to explain that this is a system file, primarily so the OneDrive can sync itself to every file you want to back up, which means it updates without saving every single file again just the new ones added. It is encrypted to protect data privacy and security.

要約すると以下のとおりだ。

  • 「.849~」はシステムファイルである。
  • OneDriveは自ら同期を行う。
  • データのプライバシーとセキュリティ保護のため暗号化している。

正直筆者はモデレーターの意図を読み取れず、「.849~」ファイルがどのような役割を担っているのか理解できないが、システムファイルという意味では愚察のとおりだ。気になるファイルの中身はPCごとに異なり、ユニークなGUIDが割り振られている。

  • OneDrive/OneDrive for Businessクライアント終了後にメモ帳で開くとPCごとにユニークなGUIDの記述がある

そのGUIDもレジストリエントリーとして登録されている気配もない。本稿執筆時点でわかるのは、削除するとOneDrive/OneDrive for Businessの動作に支障を来すシステムファイルということだけだ。

阿久津良和(Cactus)