「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。 |
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Windows 10 Anniversary Update適用後は、以前のWindows 10を復元できるようにバックアップデータが残されている。タブレットなどストレージ容量が少ない場合は、削除しておくとよいだろう。
「ディスククリーンアップ」からクリーニング
Windows 10は、「回復」から実行する「以前のビルドに戻す機能」を実現するため、古いビルドをそのまま残す。今回の例で説明すると、バージョン1607(Anniversary Update)から以前のWindows 10へと戻せるようにするため、バージョン1511(November Update)のWindows 10を保持している。
このバックアップデータは30日間保持され、その後は自動的に削除されるが、古いタブレットなどにWindows 10をインストールする場合、ストレージ容量をひっ迫する原因になりかねない。
アップデート後しばらく使って不具合がないようなら、バックアップデータを手動で削除するのもよいだろう。従来のWindowsと同じく、「ディスククリーンアップ」から、不要なバックアップデータを削除できる。
「Windowsアップグレードログファイル」、「以前のWindowsのインストール」、「一時Windowsインストールファイル」などを選択すると、今回試した環境では、約15GBの削減が可能だった。
「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cleanmgr.exe /d c」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップ。内蔵ストレージのドライブが1つだけの場合、オプションを指定する必要はない |
「ストレージ」から削除する
Windows 10 バージョン1607では、「設定」から同じように一時ファイルを削除できるようになった。ディスククリーンアップと同じように、以前のWindows 10に関するバックアップデータが存在する場合、「ストレージ」から削除可能だ。
上図の手順で古いWindows 10に関するファイル以外にも、一時ファイルやダウンロードフォルダー、ごみ箱の中身などを削除できる。
なお当然だが、Windows 10に関するバックアップデータを削除した場合、「以前のビルドに戻す」を実行できなくなるので注意してほしい。
阿久津良和(Cactus)