「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

表示フォントを変更する

前回の続きとして、今回はプレビュー版「Windows Terminal」のカスタマイズに踏み込みたい。まずはフォントだ。多くのシェル(およびLinux環境)はConsolasというフォントを使っているが、Windows PowerShellを開くと字間が広く、少々間延びした印象を受ける。

  • 既定の状態でWindows PowerShellを開いた状態

今回筆者は「Myrica(ミリカ)」というフォントに変えてみた。Myricaでなくとも、日本語対応等倍であれば好きなフォントを使うことができる。

  • お好みのフォントをフォントフォルダー(C:¥Windows¥Fonts)にインストールするか、筆者のようにショートカットファイルとしてインストールする

  • Windows PowerShellのプロフィールに並ぶ「fontFace」の内容を変更して、profiles.jsonを上書きする

  • 表示フォントがMyricaに変更された

既定のシェルを変更する

プレビュー版「Windows Terminal」を起動すると、最初に開くのはPowerShell Coreだ(環境によって異なる)。だが、世の中にはWindows PowerShell派もいれば、コマンドプロンプト派もいる。規定のシェルを変えるには、プロフィールのGUIDを変更すればよい。

  • コマンドプロンプト(cmd)のプロフィールに並ぶ「guid」のセクションをコピーする

  • 「globals」セクションの「defaultProfile」を変更する

設定を変えた状態でプレビュー版「Windows Terminal」を再度起動すると、今度はコマンドプロントが最初に起動する。なお、GUIDは一意な英数文字が用いられるため、ご自身の環境に合わせてコピー&ペーストしてほしい。

  • Windows Terminalを起動するとコマンドプロンプトが開く

パディング(内側の余白)を調整する

プレビュー版「Windows Terminal」の既定ではパディング(内側の余白)がゼロになっているため、少々読みにくい。こちらも各シェルのプロフィールを編集すると調整できる。

  • 「padding」のセクション。左、上、右、下の順番で余白を指定する

ただし書式はCSSと異なり、左から順番に、左、上、右、下の余白をピクセル数で指定する形式のようである。

  • こちらは既定値のままコマンドプロンプトを開いた状態

  • こちらは違いを分かりやすくするため、セクションを「"40, 40, 40, 40"」に変更した状態

Microsoftの公式ブログによれば、背景画像の指定も可能のようだが、筆者が試した限りではうまく動作しなかった。

阿久津良和(Cactus)