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「透明効果」をオフにすれば無効にできるが……

Windows 10 バージョン1903では、サインイン時に背景画像がぼやけるようになった。ロック状態とサインイン状態を明確に切り分けるための演出だが、これに違和感を持ったかたもおられるだろう。

  • ロック画面は従来どおり、Windowsスポットライトによる美しい画像が現れるが、サインイン時は背景画像がぼやける

本機能を無効にするには2つの方法がある。1つは「設定」の「個人用設定/色」の「透明効果」を無効にする方法だ。

  • 「設定」の「個人用設定/色」に並ぶ「透明効果」のスイッチをクリック/タップしてオフに切り替える

  • Windows 10からサインアウトし、再サインインすると背景画像のぼかし効果がなくなったことを確認できる

ただし、本設定はサインイン中のユーザー全体に対して適用される上、スタートメニューをはじめとする各所の透明効果も無効になってしまう。

  • 弊害として図の左側で確認できるような透過処理も無効になる

サインイン画面単独でぼかし効果を無効にするには、レジストリの操作が必要だ。

詳細は割愛するが、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft¥Windows¥SystemキーにDWORD値「DisableAcrylicBackgroundOnLogon」を作成し、データを「1」に書き換えればよい。

このキーはシステム全体に適用するポリシー設定だが、この方法ならサインインするユーザーの透明効果が有効でも、サインイン時の背景画像には、ぼかし効果は加わらない。

阿久津良和(Cactus)