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「Ctrl」+「Shift」+「Enter」キーで管理者権限を取得

Windows 10でコマンドを実行するとき、ユーザー権限か管理者権限のいずれかが用いられる。管理者権限は、新たなアプリケーションのインストール、設定の変更など、システム全体に影響を及ぼす操作に必要な権限だ。

そのため、実行ファイルのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)には、「管理者として実行」が用意されている。だが、実行ファイルを直接参照するか、ショートカットをあらかじめ作成しなければならない。

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    実行ファイル(およびショートカットファイル)のコンテキストメニューには、管理者権限で起動する「管理者として実行」が現れる

そんなときに便利なのが、Windowsキー+Rキーで呼び出す「ファイル名を指定して実行」だ。実行するコマンド名を把握している必要はあるが、わりと頻繁に使っているユーザーも多いと思う。ただ、「ファイル名を指定して実行」では、肝心の管理者権限を持つアカウントへ昇格できない。そう、不可能だと思っていた。

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    「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「mcd」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップすると、ユーザー権限でコマンドプロンプトが起動する

筆者も先ごろ知ったことだが、「ファイル名を指定して実行」利用時に特定のショートカットキーを使うと、指定した実行ファイルを管理者権限で起動することが可能だ。

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    同じ操作で「Ctrl」+「Shift」キーを押しながら、「OK」ボタンをクリック/タップする(「Ctrl」+「Shift」+「Enter」キーでも構わない)

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    UACの昇格プロンプトが現れたら、「はい」ボタンをクリック/タップ

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    タイトルバーに「管理者」とあることから、管理者権限でコマンドプロンプトが起動したことを確認できる

UAC(ユーザーアカウント制御)の昇格プロンプトが現れ、コマンドプロンプトは管理者権限で起動している。少々不思議な動作だったため、以前のWindowsでも利用可能かと確認してみたが、Windows 8.1 Proの時点でこのショートカットキーは使えなかった。こちらはWindows 10固有機能のようだ。

阿久津良和(Cactus)