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「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」が犯人?

Windows 10の機能更新プログラム(大型アップデート)適用時は、大胆な変更が加わるため、それまで安定していた機能に不具合が発生することもある。ちょっと古いPCでは特に顕著だ。

筆者はWindows 10 Anniversary Update適用時に、マザーボード上のNICチップが検出されなくなった。このトラブルは、高速スタートアップを無効にしてから再認識させ、高速スタートアップを有効に戻す……という手順で解決した。デバイスドライバーに関するトラブルは少なくないのだ。

特に、ネットワーク回りは可視化が難しく、目に見えない電波を使う無線LAN(Wi-Fi)は問題を切り分けるだけで一苦労だ。先日、海外の掲示板を見て回っていたところ、Windows 10 Fall Creators Update適用後に無線LANが不安定になるという意見を目にした。調べてみると、どうやら原因は「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」らしく、このデバイスを無効にすれば安定する。

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    「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「devmgmt.msc」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップ

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    「デバイスマネージャー」が起動したら、「表示」タブ→「非表示のデバイスの表示」と順にクリック/タップ

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    「ネットワークアダプター」を展開し、「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」を右クリック/長押し。「デバイスを無効にする」をクリック/タップ

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    確認をうながすメッセージが現れたら「はい」ボタンをクリック/タップ

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    スタートメニューの電源ボタン→「再起動」と順にクリック/タップ

環境によってトラブルの有無があるのは、一部の無線LANアダプターがMicrosoft Wi-Fi Direct Virtual Adapterドライバーと互換性がないことが原因だ。今回のTipsを適用すると、トレードオフとして、Miracastのプロジェクション機能と、モバイルホットスポットが使えなくなってしまう。

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    こちらはMicrosoft Wi-Fi Direct Virtual Adapterを無効にする前の状態

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    無効にするとプロジェクション機能が使用できなくなり、各項目がグレーアウトする

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    モバイルホットスポットのスイッチをオンに切り替えても、設定できない旨を示すメッセージが現れる

両機能とも日ごろ使っていなければ問題ないが、用意された機能が使えないのは面白くない。今後、Microsoftがリリースする更新プログラムや、ベンダーが用意した新たなデバイスドライバーで互換性問題が改善すると思われるので、その際はMicrosoft Wi-Fi Direct Virtual Adapterを有効にして挙動を確かめてみてほしい。

阿久津良和(Cactus)