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Shutdown.exeのオプションで回避する
Windows 10 バージョン1709(Fall Creators Update)では、OSの再起動、もしくはシャットダウンからの次回起動後に、それまで起動していたアプリケーションが自動的に起動することがある。すべてのアプリケーションが該当するわけではないものの、今回の検証ではGoogle Chromeが当てはまった。
これはトラブルではない。Windows 10に仕様変更が加わったからだ。コマンドラインから電源を操作する「Shutdown.exe」のオプションを確認すると、次回起動時に登録したアプリケーションを再起動する「/sg」と、完全シャットダウンと登録したアプリケーションを起動する「/g」と2つのオプションが確認できる。
本稿執筆時点では、「登録したアプリケーション」が何を指すのかは分からない。本来、アプリケーションを自動起動するのであれば、スタートアップフォルダーを使えばよく、そこに諸条件を加える場合はタスクスケジュールを活用すれば済む。
例えば、現在のWindows 10にもサインイン時に以前のフォルダーを復元する機能を残しているが、今後実装する予定のWindows Timelineとの連携して、作業内容をシームレスに復元する機能を目指すのかも知れない。
いずれにせよ、Windows 10 バージョン1709のGUI操作で行う、再起動及びシャットダウン操作の既定値が変更されたため、冒頭で述べたアプリケーションの自動起動が発生することは確かなようだ。
この現象を回避するには、コマンドラインから操作するしかない。シャットダウンする場合は「shutdown /t 0 /s」、再起動時は「shutdown /t 0 /r」を、コマンドプロンプトやWindows PowerShellから実行する。GUIから操作したい場合は、ショートカットファイルを作成するといいだろう。
デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、「新規作成」→「ショートカット」と順にクリック。テキストボックスに「shutdown.exe /t 0 /r」と入力し、後はウィザードの指示に従えば、以前のように再起動するショートカットファイルを作成できる |
阿久津良和(Cactus)