iPhone純正アプリの中でも「メモ」をよく利用している方は多いのではないでしょうか。iOS 14では、細かいところで利便性が向上するアップデートがいくつか加えられています。毎日の作業に活用してみてください。

<1>メニューの利便性向上で操作を効率化

スキャン、ピンで固定、削除などの機能が「アクションメニュー」からアクセスしやすくなりました。メモの共有(共同編集)やシェア、検索、フォルダ移動などもまとめてこのメニューから操作できます。

  • 右上の「…」をタップ→アクションメニューが表示されます。従来のシェアシートは「コピーを送信」から開きます

また、ツールバーの「Aa」を長押しすると、書式メニューが選択できるようになりました。カーソル位置にあるテキストの書式を手早く変更。普通に書式メニューを開くのに比べて操作が1タップ削減できます。

  • ツールバーの「Aa」を長押し→書式メニューが表示されたらスタイルを選択→カーソル位置のテキストにスタイルが適用されました

<2>「ピンで固定」の折りたたみ表示

よく使うメモをリストの上部に固定しておける「ピンで固定」機能。便利ですが、数が増えると通常のメモを開くまでにスクロールが必要になってしまいます。そんな時に便利な「ピンで固定」を折りたたむ機能が追加されました。

  • リスト画面を開き「ピンで固定」の右側にある「v」をタップ。ピンで固定が折りたたまれます→「>」をタップすると展開します

<3>検索に「トップヒット」を表示

大量のメモから特定のワードを探す際に便利な「検索」機能。より関連性の高いものを上部に表示する「トップヒット」欄が設置されました。

  • キーワードで検索すると、上部に「トップヒット」が表示されます。更新日時や使用頻度、ボリュームなどを見ている模様

<4>手書きでキレイなシェイプを描画

スケッチツールに、フリーハンドでキレイなシェイプを描ける機能が搭載されました。円、多角形、星やハートも描くことができます。 ProcreateやGoodNotesなど一部のiPad用手書きアプリでは以前からお馴染みの操作方法です。

  • スケッチツールを開き、図形を描いたらそのまま指をホールド(描き終えたポイントで0.5秒停止)→自動的にシェイプに変換されます

  • 星やハートも認識して変換されます。ちなみに、カラー選択のパレットも新しくなっています

「スキャン」がより高精度に

紙の書類をメモに貼り付けるのに便利な「スキャン」機能がより高精度になりました。読み取り範囲が以前より正確に認識されるようになり、細かな文字もより鮮明になっています。

  • 以前は苦手だった背景色とのコントラストが低い状態でもより正確に紙を認識し、鮮明に読み取りが可能に