iOS純正アプリのひとつ「ボイスメモ」は、その名の通りタップするだけで手軽に音声を録音することができます。シンプルですが、最近のアップデートでかなり使い勝手が良くなっています。日頃の仕事や生活に活用してみてはいかがでしょうか？
仕事の会議・打ち合わせはもちろん、文字入力できない時の覚書き代わり、薬局で聞く処方薬の説明、行政窓口の説明など、後で忘れると困ることをとっさにメモするのに便利です。
「ボイスメモ」使い方の基本
ボイスメモの主な機能は、音声の録音と再生、簡単な編集です。まずは基本的な使い方からご紹介します。
音声の録音を開始／終了／一時停止する方法
録音は、ボタンをタップするだけでOK。自動的に現在地の地名・ランドマーク名でファイルが保存されます。このファイル名は後から変更が可能です。
-
「ボイスメモ」アプリを開き、録音ボタンをタップ。録音が始まります→もう一度ボタンをタップすると録音終了。音声ファイルが保存されます
-
録音を一時停止するには、黒いタブを上に引き上げ、一時停止ボタンを押します→録音を再開するには「再開」をタップ。「完了」をタップすると録音を完了します
-
完了するとこのように保存されます。自動的に保存された名前を変更するには、ファイル名の部分をタップ→キーボードが表示されたら入力し「確定」（または「改行」）をタップします
なお、会議やインタビューなどを録音する際はLightningコネクタ側のマイクを話者に向けた方が多少クリアに録音されます。また、一人で話す場合はイヤホンのマイクを使うと反響やノイズが少なくきれいに録音できます。
音声を再生／シェアする方法
-
タイトルを選択して、再生ボタンを押すと音声が再生されます。15秒のスキップ／スキップバックができます。ゴミ箱をタップすると削除されます
-
録音ファイルをシェアするには、「…」→「共有」の順にタップ→シェアシートが開いたら共有先を選択します
録音中に別のアプリを使うには
録音中に他のアプリを開いても録音が継続されます。
-
録音中にホーム画面へ戻ると、時刻の部分が赤く表示されます。この間、通常通り他のアプリを使っても大丈夫です。赤い部分をタップするとボイスメモの録音中画面に戻ります
音声を編集する方法
不要な部分を削る方法
ボイスメモアプリには簡単な編集機能がついています。録音したデータのうち、不要な部分を削ってみましょう。
前後の不要な部分は「トリミング」、途中の不要な部分は「削除」で削ることができます。
-
「…」をタップしメニューから「録音を編集」を選択→編集画面が開いたら切り取りボタンをタップします
-
音声の端（最初と最後）を削る場合は、図のラインを動かして削りたい部分を黄色エリアの外側に出します→「トリミング」をタップ。黄色の内側が残り、外側は削除されます。最後に「保存」をタップします
-
音声の途中を削る場合は、ラインを動かして削りたい部分を黄色エリアの内側に入れます→「削除」をタップ。黄色の内側が削除され、その前後がつながりました。最後に「保存」をタップします
一部を上書きする方法
音声を削らず、一部を上書き録音したり、続きから録音することもできます。
-
メニューから「録音を編集」を選択→音声の上書きを始めたい部分に青いラインを合わせ「再録音」をタップ
-
上書きが開始されます（赤い線で表示された部分）。上書きを止めるには、停止ボタンをタップ→「完了」をタップします
-
音声の一番最後に青いラインを合わせると「再開」ボタンが表示されます。タップすると続きから録音を始めることができます
録音を他のデバイスと共有する
ボイスメモは、以前はiPhone上だけで機能するものでしたが、iOS 12以降はiCloudに対応し、デバイス間でデータを共有できるようになりました。また、ボイスメモはApple Watchにも搭載されています。
なお、バックアップではなく「同期」なので、どこかのデバイスで削除したり編集したりすると、全てに反映されます。
iPhoneで録音した音声をMacやiPadで利用する
-
同じApple IDで使用しているMacやiPadのボイスメモにも、iCloud経由で録音データが同期されます（同期が反映されるまで多少時間がかかる場合があります）
Apple Watchで録音した音声をiPhoneで再生する
Apple Watchにも「ボイスメモ」アプリが搭載されています。Apple Watchを口もとに近づけなくても、自然に立った状態で十分に自分の声を録音できます。
-
Apple Watchの「ボイスメモ」。タップで録音を開始→もう一度タップで停止し、保存されます。保存された音声は他のデバイスに同期されます
