大型連休中、海外旅行へご出発の方も多いのでは。もしiPhoneを海外へ持って行くのなら、通信の設定にご注意を。通話やメール、ブラウザなどを使わなくても、アプリが自動的に通信をすることで通常の定額量とは別にデータ通信量がかかってしまう可能性があります。

Wi-Fiだけを使う「機内モード＋Wi-Fi」

携帯電話の電波を使ったモバイルデータ通信は、日本国外で使うと定額料金とは別に従量で使用量が請求されてしまいます。思わぬ高額請求を避けるために、モバイルデータ通信は使わないよう設定しておきましょう。

「設定」を開く

「機内モード」をオンにします

これはモバイルデータ通信もWi-Fiも使えなくした状態です。飛行機に乗る際にはこの状態にしておきましょう。

空港やホテルなどで用意された旅行者向けのWi-Fiを使う場合は、モバイルデータ通信はオフのままWi-Fiだけをオンにします。

「機内モード」の状態で「Wi-Fi」をタップ

Wi-Fiをオンにし、現場の案内に従ってネットワークを選択します

これで、Wi-Fiの届く範囲であれば各種アプリやメール・地図などの機能を利用することが可能です。LINEやFaceTimeを使えば、日本にいる人と無料で通話することもできます。

モバイルWi-Fiルータをレンタルするなら、落とし穴に注意!

海外向けのモバイルWi-Fiルータが、非常にお手軽な価格でレンタルできるようになってきました。どこにいてもWi-Fiが使えるので、ほぼいつもと同じようにiPhoneを使えて大変便利です。ただし、通信速度や通信量には制限があるので、契約プランの通信条件を事前にチェックしておきましょう。

そして、思いがけず容量制限に引っかかってしまわないよう、いつも使っているアプリの中に、写真や音声を自動的にアップロード/ダウンロードするものがないか、確認しておくのがお勧めです。

レンタルの海外向けモバイルWi-Fiルータ

iCloudフォトライブラリが危ない!

写真を自動的にバックアップしてくれるiCloudフォトライブラリ。たくさん写真を撮ると、それをバックアップするためにいつの間にか通信容量が大量に使われてしまうことになります。3Gプランや通信容量が少ないプランの場合は、事前にオフにしておくのがおススメです。

「設定」→「iCloud」→「写真」を開く

「iCloudフォトライブラリ」をオフに

アラートが出たら「iPhoneから削除」を選択。ちょっと怖いですが、元のデータはiCloud上に残るので大丈夫です

「自分のフォトストリームにアップロード」もオフにしておきます

こちらもアラートが出たら「削除」でOKです

これで、Wi-Fiの通信量を抑えることができます。日本に帰ってきたら再び「iCloudフォトライブラリ」をオンにすれば、旅行中の写真をiCloudにバックアップすることができます。ただし、同期が完了するまでに時間がかかる場合があるので、自宅であまりiPhoneを使わないタイミングでオンにするのが良いでしょう。

自宅に戻ったら再び「iCloudフォトライブラリ」をオンにします

短期間ならキャリアの海外定額プランも

携帯電話各社では、海外で通信を利用するためのプランを提供中です。Wi-Fiのない場所でもいつもと同じように使いたい、という場合はこちらを利用しましょう。

キャリア 名称 申し込み 金額と通信量 備考
NTTドコモ 海外1dayパケ 必要 24時間定額料980円・1,280円・1,580円 24時間以内に30MBを超えた場合は速度制限あり
NTTドコモ 海外パケ・ホーダイ 不要 20万パケット(約24.4MB)まで1日最大1,980円、それ以上は2,980円
ソフトバンク 海外パケットし放題 不要 25MBまで：0円～1,980円/日
25MB以上：2,980円/日		 手動で定額対象事業者の設定が必要
au 海外ダブル定額 不要 約24.4MBまで最大1,980円/日、それ以上は最大2,980円/日

なお、ソフトバンクではiPhone 6シリーズに限り米国内で通常の国内料金が適用される「アメリカ放題」や、期間限定でグアムやサイパン等のリゾートエリアでの通信料が割引きになる「リゾート割」も提供中です。