n年前の今日、どんな出来事があったか覚えていますか?本コーナーでは、ちょっと懐かしいガジェット関連のトピックを振り返ってお届けします。最新情報の箸休めにでもご笑覧ください。 |
2007年9月6日(日本時間)、Appleが携帯音楽プレーヤー「iPod」シリーズの新製品を発表しました。このときの発表内容は売れ筋の「iPod nano」のモデルチェンジや「iPod touch」の初登場などいずれも話題性の高いものでしたが、今回は「iPod classic」にフォーカスします。
2001年の登場以来、Apple躍進の起爆剤となり、iPhone登場までの主役であったiPodシリーズ。世代が進むにつれて、小型かつカラーバリエーションも豊富でファッション性の高い「iPod nano」のほうに大衆の注目は移っていきますが、初代からの流れを汲むHDDモデルにも大量の曲を持ち歩きたい音楽愛好家など根強いファンがついていました。
このiPod classicは、言い方を変えれば初代直系の「第6世代」iPod。そして最後のHDD搭載iPodでもあります。容量変更や機能追加などのマイナーチェンジを経ながら、異例の長期間にわたって販売されることになります。登場時の価格は80GBモデルが29,800円、160GBモデルが42,800円。その後120GBモデルのみの時期があり、2009年マイナーチェンジで再び登場した160GBの最終型は24,800円でした。
Appleの公式サイトから消え、Apple Storeでの販売が終了したのは実に7年後の2014年9月10日。歴代最大となる160GBの大容量、伝統的なタッチホイールによる操作など、長年iPodを愛用してきたユーザーたちに刺さる製品として細々と生き長らえ、ファンに惜しまれながら去る製品でした。