楽天市場が2024年の新生活に向けたトレンド予測を発表した。新生活関連商品の購買データや調査結果を分析することで、そのトレンドが見えてきたという。

ECで新生活を準備する動きが一般化し、楽天市場は150万点の品揃えでそれをサポートする。

2024年の新生活、4つのトレンドとは

楽天市場は2024年の新生活について、4つのトレンドを説明する。

最初のトレンドは「令和タイパ商品」だ。1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代を指すZ世代はタイパ、つまりタイムパフォーマンスを強く意識するが、30代を超えるとそうでもないという。

それでも、タイパ家電の需要が拡大方向にあり、その上位三位は食洗機、乾燥機つき洗濯機、お掃除ロボットなのだそうだ。また、スマートリモコンとハンガー型乾燥機が二倍に伸張しているともいう。さらにオーブンレンジを活用しての冷凍食品活用も需要が高くなっている。

  • 冷凍パックを湯せんするだけでできあがり。タイパ重視で冷凍食品の人気が高まっている

2つめのトレンドは「インフレ対抗消費」で、いろいろな商品が値上げの嵐の中、リユース商品に注目が集まっている。

業者によって清掃済み。保証付きの製品を安くきれいな状態で入手できることで家電やスマートフォン、タブレットなどの購入需要が拡大傾向にある。箱つぶれや旧型番などのアウトレット商品の需要も拡大しているそうだ。

3つめのトレンドは「インテリアAR機能」だ。ECで大型家電やインテリアなどの購入経験がない人のうち約6割が設置、搬入のときのサイズ感がわからない、実際に質感を確認したいといっているのに応え、スマホやタブレットの画面上で、インテリア関連商品の試し置きができるAR機能を導入している。

スマホ越しに撮影しているリアルな自室に、サイトから提供される商品をグラフィカルに配置して合成、実際の設置イメージなどを知ることができる。現在、楽天市場では25店舗が対応し、購入率の向上に貢献しているという。

  • タブレットに表示されているリアル自室に、商品のイスなどを配置して、イメージを確認

そして最後のトレンドは「防災グッズ点検」だ。引越祝いなどのギフトとして防災グッズを活用する需要もある。

やはり年初の能登半島地震の影響かと思いきや、ここ数年のトレンドのようで、楽天市場では防災関連商品の流通総額が2019年と2023年では約2.7倍伸張しているとしている。

  • 災害関連グッズはここ数年のトレンド

リアル店舗のようになじんだECサイト

もはや、ECサイトだからといって、リアル店舗との違いを意識することなくなってきた。24時間365日、いつでも欲しいものを注文し、配達を待つ暮らしは、すっかり定着してしまっている。もはや、ECなしには暮らしが成り立たないかもしれない。

そうはいっても物流業界では、古いシステム依存に起因する2025年問題や、規制による人手不足で輸送の停滞などが議論されている。

リーズナブルな送料で迅速に欲しいものを配達してもらえる状況を、来年、再来年に満喫できるかどうかの見通しが立たないのだ。

ヨドバシ・ドット・コムの通販では、お目当ての製品が、日本全国のどの店舗に在庫しているかがわかり、取り置き指定をすることができる。在庫の確認だけもできるので、どうしても実際に見て触って購入を決めたい場合には便利だ。

そして、目的の商品をリアル店舗に取り置いておいてもらい、店舗に出向けば、そこで商品を受け取ることができる。秋葉原や大阪・梅田、博多の店舗では店舗の営業時間以外でも24時間の受け取りが可能だ。個人的にも急いでいるときにこそこのシステムを利用する。

ECとリアルが補完しあって、よりよい買い物体験を生む

かと思えば、100均大手のダイソーは、在庫チェックのスマホ用アプリを公開した。これは、ダイソーが扱う製品を検索し、それがどこの店舗に在庫しているかをチェックできるというものだ。

以前から、リアル店舗に問い合わせて商品番号を伝えれば、その店舗にその商品があるかどうかを教えてもらえたし、在庫がなくても扱いさえあれば取り寄せてももらえた。

だが、このアプリを使うことで、品物を見つけて、それがどの最寄り店舗に在庫しているかを自分で確認できるようになったのだ。

個人的には今現在手元にあるお気に入りの商品をカメラで撮影すれば、その商品番号がわかって、在庫店舗を確認して補充ができるといったところまでサポートしてほしいところだ。そのうちきっと対応してくれるだろう。

こんな具合にECとリアルは車の両輪のようなもので、互いの足りない部分を補い合って、われわれの豊かな暮らしに貢献してくれる。やはり買い物のすべてがECになったらつまらないだろうなとも思う。