時計をきっかけに“大人の仲間入り”
――いま大切にしている時計はどんな時計ですか?
ヨットマスターを買って、エクスプローラーを買ったあとに、アンティークやヴィンテージというものを知るんです。テレビのロケで、そういう時計を扱うお店に行ったときにヴィンテージのデイトナがあって、それが1975年のモデルで。自分の生まれた年のデイトナに運命を感じてしまったんですね。現行のものとはまったく違う雰囲気で、腕に乗せたら「うわ、ええやん」ってゾクゾクするような感覚があって。
ただ当時で1,100万円くらいしたので、時計に興味を持ってまだ3か月くらいしか経ってなかった自分は「これ1,100万円の価値があるの?」「自分がつけて良いの?」って思っちゃって。これが500万円くらいだったら「もういってまえ」ってなったかも知れないんですが、あまりに高かったので「考えます」って伝えて。そこからアンティーク、ヴィンテージのジャンルの時計を調べはじめました。
あのあとデイトナは1,500~1,800万円が相場になったので、悩んでいた時期はまだ安かったくらいです。デイトナはさすがに高すぎる、でもアンティーク、ヴィンテージのエクスプローラーならまだ手が届くかも、ということで探してたら、シンプルなデザインで文字のタッチも現行と違う、雰囲気の良い80年代のエクスプローラーを見つけました。お店の人いわく「文字盤を1回換えているので少しお安くなってます」とのことで、オリジナルだと300万円くらいするところを160万円くらいで買えました。
文字盤が変わったのは発売から間もない時期のことで、だから雰囲気も似てて、プロじゃないと見分けられないレベルだそうで。実際に店頭でオリジナルと見比べたんですが、ほんまに違いが分からないんです。そこで「じゃあ目をつぶりますので入れ替えてください」ってお願いして、目を開けて見たときに「こっちの方がかっこいい」と指さしたのが160万円のコレでした(笑)。あとから時計に詳しい人に聞いても「それはお買い得やし、めっちゃ買いやわ」って言われました。つけやすさもあって、気に入っています。
――岩尾さんにとって時計とは、どんな存在ですか?
これまでは「無駄遣いしない」「倹約家」って言われるタイプだったのに、時計に関しては感覚がバグっちゃうんです。ほかにもアンティークのパテック フィリップとかデイトナの正規のものとか、何本か手が届く範囲の時計を買ってしまいました。いま一旦、落ち着いているんですが、毎日、パソコンを開いては時計屋さんのページを「なんか良いのないかな」って探すのが習慣になっちゃってて。100万円台くらいの時計なら全然ありって思ってるし、ほんまに感覚がおかしくなってます。
楽屋では、色んな人が「YouTubeで時計を買ったとこ見たけど」って話しかけてくれるようになりました。これまでゴルフ、競馬、麻雀はやらないし、野球を見に行くこともない、そういう成人男性の趣味をやってこなかったので周りともあまり話が合わなかったんですが、時計を買うようになってから色んな人と喋るきっかけができて。時計がコミュニケーションのツールになって、やっと大人の仲間入りができた、そんなところかも知れません。
――大事にしている時計と、これからどんな時間を刻んでいきたいですか?
うーん、どうしていくんでしょうね。それこそ子どもでもいれば、持ってる時計を受け継いでもらえるんですが、いまのとこ1人だし、兄弟もいないし、ほんまどうするのかな?
クルマもそうなんですが、ちょっとまた下取りに出して別の欲しい時計を手に入れたりしながら、時間を刻んでいくんですかね。もしこの先で急な不祥事に巻き込まれたら......まぁ自分が起こすつもりはないんですが(笑)。いざとなったらお金に換えて助けてもらうことも考えるかも知れない。持っててもコミュニケーションがとれる、もしものときは助けてくれる、そんな感じですかね。
――今後は単独ライブ「フットボールアワー26(にーろく)」を、7月5日に東京・ルミネtheよしもとにて、7月17日になんばグランド花月にて開催しますね。準備の進捗はいかがですか?
まだ、しっかりとは出来上がっていないんですが、今回は漫才が多めです。コント、お芝居だときっちり台本を作って、セット、照明、音響を早めに仕上げないといけないんですが、漫才は本番直前まで詰められるので、そういう意味では気持ちは楽です。いまやっと全貌が見えてきたかな、というところです。残りの時間で、これをギュッと詰めていきます。
今回のライブでは、すべて初めておろす新作ばかりを披露します。今後、テレビや劇場用にあちこち削ることもあると思いますが、ルミネでは削る前の原形を見てもらえるので、まぁ無駄も多いかも知れないんですが(笑)、そのあたりも含めて余すとこなく楽しんでいただけたら嬉しいです。初めてだからこそ出せるテンションもあると思います。頑張ります。
――お忙しいところ、ありがとうございました。
取材:岩木華子
構成/撮影:近藤謙太郎
フットボールアワー26 ※会場チケット完売
【東京公演】
日時:7月5日(日)
開場19:00/開演19:30/終演21:00
会場:ルミネtheよしもと
【大阪公演】※大阪公演のみ後日、有料収録配信あり(一部編集)
日時:7月17日(金)
開場19:00/開演19:30/終演21:00
会場:なんばグランド花月
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