クリエイターが「ストックフォト」を活用して、自身のクリエイティブ素材を売り利益を得る方法を紹介していく本連載。今回は「自分の写真を売るサービスの選び方(販売する国編)」を紹介していきます。

写真を販売するうえでの参加資格条件

これまでにもお話してきた通り、ストックフォトで写真を販売するうえで、プロ、アマはもちろん、職業なども問われませんので誰でも参加出来ます。ただし、サービスによって異なりますが、写真を販売するうえでの参加資格条件はあります。参加資格の主な条件は、年齢や国籍、銀行口座の有無など各サービスにより異なりますが、どれも一般的な条件といえます。会員登録の際に条件を満たしていれば、参加資格条件は満たされているケースが殆どですが、各サービスごとに詳細は異なりますので必ず確認しましょう。

自分の写真をどこで売る?

現在、日本国内で写真を売ることができるストックフォトサービスのは大きく三種類に分けることができます。まずは「PIXTA」や「フォトライブラリー」、「TAGSTOCK」、「Paylessimages」のように日本国内で誕生し、国内が主な市場であるサービス。そして、海外のサービスが日本にオフィスを構え、サービスを展開している「iStockphoto」や「fotolia」といったサービス。そして最後は、「shutterstock」のように日本にオフィスは持っていないが、日本語のランディングページを持つサービスです。ここでは、日本語でのカスタマーサービスやクリエイターのフォローが容易ではない海外サービスについては、はじめて作品を売るうえで、少々ハードルが上がりますので説明はしませんが、興味のある方は是非挑戦してみて下さい。

左からPIXTAiStockphotoのWebサイト

まずは国内サービスから

これからはじめる方には国内のサービスをお勧めします。その理由は、「日本に住んでいるから」当たり前の理由ですが、ストックフォトを理解することからはじめるわけですから、主な市場が日本国内のサービスの方が、購入者のニーズや写真の好みも理解しやすいということです。購入者や利用者のことを知ることが「売れる写真」を知るうえでは重要です。そういった意味で、まずは国内サービスからはじめることをお勧めします。

世界に売る

ストックフォトサービスの魅力のひとつに、「自分のクリエイティブを世界に売ることができる」というのがあります。世界に向けて自分の写真を売るには、10以上の言語に対応したiStockphotoやfotoliaが適したサービスと言えます。また、欧米以上に言語や文化の異なるアジアマーケットをベースとして、世界に向けて写真を売ることが出来る「photocore」も今後が楽しみなサービスです。もちろん、日本国内で誕生したサービスについても、今後は成長が著しいアジアマーケットを含めて多言語化が進んでいくことが予想されます。

プロのクリエイターですら世界に自分のクリエイティブを売ることは容易なことではありませんが、それが出来るのがストックフォトサービスです。みなさんも是非挑戦してください。ただし、日本で売れる写真が海外で同じように売れる訳ではありません。国によって文化や風習、そして法律などの解釈も変わってきます。また、好まれる写真自体が違うケースも少なくありませんので、海外に向けて作品を売るうえでは学ばなければならないことも多いことを認識しておきましょう。

次回は、「自分の写真を売るサービスの選び方」の第二弾として「販売価格と自分の収入(コミッション率)編」をご紹介致します。