NECパーソナルコンピュータから2026年夏モデルとして発表された16型ノートPCの「LAVIE N16」。 「長く安心して使える」をテーマに掲げており、PC価格が高騰している現在の状況からすると、買ってから長く使えるというのはかなり有難い話です。
今回はLAVIE N16の実機をお借りし、安心して使える1台かどうかをチェック、レビューしていきます。
LAVIE N16の基本仕様や外観をチェック
まずはLAVIE N16の基本仕様や外観をチェックしていきます。今回お借りしたLAVIE N16に搭載されているCPUはAMD Ryzen AI 5 430。メインメモリ容量は16GB、SSD容量は512GBです。LAVIE N16の店頭モデルとしては中位のモデルで、上位モデルだとCPUがRyzen AI 7 445、下位モデルだとRyzen 5 320が搭載されています。
Ryzen AI 5 430は「AI」を冠している通り、最大50TOPSのNPUも内包されているので、今回お借りしたモデルはCopilot+ PCの要件も満たしたAI PCです。今時点ではNPUやAIの恩恵を感じられないかもしれませんが、徐々にAIを活用したWindowsの機能なども拡充される予定があるため、そうした便利な機能を長きにわたりちゃんと享受できる構成です。
またメモリとストレージ(SSD)は最近のノートPCにしては珍しく増設スロットが用意されています。メモリもSSDもどちらも空きスロットがあるので、将来的な容量や性能の不足に対しても増設することでLAVIE N16を使い続けるという選択肢が用意されているのは、PC価格がしばらく高騰する見込みがある中では、安心して使い続けられる1台といえるでしょう。
増設用のSSDが一般的なM.2 2280ではなく「M.2 2242」という少し小型なサイズのものになるという注意点はありますが、それでも増設して使い続ける選択ができるのは嬉しい仕様です。
16インチのディスプレイはトレンドのアスペクト比16:10、解像度は1920×1200ピクセルの光沢仕上げの液晶を搭載。ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラも搭載しています。
外部接続端子は本体左側面に集中して搭載されており、内訳はUSB Type-Cが2つ、USB Standard Aが2つ、3.5mmのマイク・イヤホンジャック、1GbEのLANポート、microSDカードスロットです。右側面には今時にしては珍しいDVDスーパーマルチドライブが搭載されています。
またワイヤレス機能はWi-Fi 7とBluetooth 5.4にも対応しており、豊富なUSB端子や有線LANポートとあわせ、ノートPCとしてはかなり拡張性の高い仕様です。
フルサイズのキーボードはテンキー付き、キーストロークも深く、ファンクションキーが4つずつ分かれてレイアウトされているなど完成度は高い仕上がりです。画面サイズが大きいことで本体サイズが大きい分、トラックパッドも大判サイズなのでカーソル操作も快適に行うことができます。
付属するACアダプタは16インチのノートPCとしては小型で、PCとの接続はUSB Type-C端子です。LAVIE N16は長く安心して使えるがテーマですが、長く使う中ではACアダプタが故障することも考えられます。ACアダプタの仕様は汎用的なUSB PowerDeliveryを採用しているので、もしものときは安価な社外品の利用も可能です。
基本性能も必要十分
続いてLAVIE N16の性能をベンチマークソフトなどを利用しチェックしていきます。
まずはブラウザのレンダリングからCPU性能を数値化する「Speedomator 3.1」を実行しました。結果は28.0と現行のノートPCとしては標準的な性能です。数年前のノートPCでは20を超えない製品も珍しくなく、現行製品で高性能をうたうものでも30台前半を記録することが多いため、LAVIE N16は十分に性能に余裕があると考えてよさそうです。
続いてブラウジングやオフィスソフトの利用など、一般的なPC操作を行った際の性能をチェックできる「PCMark10」を実行しました。こちらの結果は5,530でした。4~5年前の同クラスのノートPCでは同じテストを行うとスコアは2,500~3,000程度を記録することが多く、2倍近く高性能です。
PCの平均的な買い替え年数は現在7年程度と長期化しているとも言われており、Windows 10がプリインストールされた末期の製品や、Windows 11がプリインストールされ始めた初期のPCからの買い替えであれば性能に不足を感じることはないでしょう。
豊富なソフトウェアでセットアップも簡単、データのバックアップなども容易に設定可能
新しいPCの購入後、多くの人が最初に躓く、または忌避してしまうのがセットアップです。昔に比べればセットアップは簡略化されていますが、PCに明るくない人には未だセットアップは難しいと考えている人も多いでしょう。
その点、LAVIE N16はセットアップの難しさ、煩雑さを取り除いてくれる工夫が施されています。
最初にユーザーアカウントの作成などは必要ですが、それを終えた後は「はじめの設定」として、プリインストールされているセキュリティソフトなどを一括して設定する画面が開きます。ソフトウェアのアップデート設定などもここで一括して行えるので、画面の指示に従っていけば最低限、安心して使える状態に設定できるのはLAVIE N16の魅力のひとつです。
また、長く使っていく中で不安なのはデータのバックアップです。LAVIE N16には「LAVIEスマートバックアップ」という専用のバックアップソフトが用意されており、これを設定すれば繋いだ外付けハードディスクなどに定期的にバックアップを行ってくれます。もちろん、増設用の内蔵SSDを追加した際に、そちらをバックアップ先に指定することもできます。
LAVIE N16はテーマ通り長く安心して使えるるPC
極端なことを言えば、PCを選ぶ際に最も性能が高い製品を選べば長く使うことはできます。しかしPC価格が高騰している現在、自分には必要のないほど高性能な製品を選ぶことは現実的ではなく、必要な性能の製品を選んで、現実的な価格で購入することになります。
LAVIE N16は基本仕様や実際のベンチマークスコアから、多くの人が普通に使える丁度いい1台にまとまっています。その上で「長く安心して使える」というテーマに沿って、将来的にメモリやSSDの増設を行い性能の底上げを行ったり、消えてしまっては困るデータを容易にバックアップする仕組みがあったりと、長く使っていく中で出てくる性能の不満や心配事に対しての答えが用意されています。
また外観からはわからない部分ですが、キーボードに水をこぼしてもPC内部に入り込まないような作りになっていたり、MIL-STD-810H準拠の耐久性を持つなど堅牢な作りにもなっています。決して安くはないPCの購入において「買ったからには長く使いたい」と考えるユーザーに、LAVIE N16はおすすめの1台です。















