ヤマハミュージックジャパン(以下、ヤマハは、エレキギター「REVSTAR(レヴスター)シリーズ」の新製品として、ギタリストのクリス・バックと共同開発したシグネチャーモデル「RS02CB」を2026年5月16日に発売する。希望小売価格は214,500円。アナウンスにあわせて、Yamaha Sound Crossing Shibuyaにて、記者発表会を実施した。
「REVSTARシリーズ」は、ロンドンから派生したモーターサイクルカルチャー「カフェレーサー」に着想を得て、日本の革新性と伝統的な職人技を融合させ、2015年に誕生した。このシリーズを象徴する存在のひとりが、しなやかなタッチとソウルフルな表現力で世界的に評価されるCardinal Blackのギタリスト、クリス・バックである。
今回発売される「RS02CB」は、クリスのサウンドを忠実に再現すべく、共同開発により細部までこだわり抜いて仕上げたシグネチャーモデルである。クリスは、地元の楽器店でREVSTARに出会い、言っ名なギターデザインの派生でなく、確かな個性を感じた、とコメントしている。
記者発表会には、LM事業戦略部 ギター事業企画課の畑野圭佑氏が登壇。本モデルで搭載されているP90スタイルピックアップは、既発の「RSP02T」「RSS02T」で採用されたマグネットにアルニコV:直流抵抗8.3kΩ(フロント/リア)のタイプから、マグネットにアルニコIII:直流抵抗6.46kΩ(フロント)/6.48kΩ(リア)という低出力タイプへと変更されており、低ゲイン時のクリアで繊細なレスポンス、ドライブ時には力強く開放的なトーンを実現すると説明があった。
ボディは、独自技術である音響解析プロセス「アコースティック・デザイン」により設計されている。チェンバー加工されたボディは、音色の向上と軽量化を両立し、カーボンで補強されたネックは、強度と安定性を高めている。
ブリッジ部は、オリジナル・カスタムモデルから受け継がれたラップアラウンド・ブリッジを採用。弦の振動をボディへダイレクトに伝える構造により、鳴りを最大限に引き出し、クリスがライブで信頼を寄せるオーガニックなレスポンスを体感できるという。
また、ハニーゴールドのボディカラー、アンバーカラーのボリューム/トーンノブ、指板のインレイと、カスタムモデルを忠実に再現したデザインとなっており、ヘッドストック裏には、クリスのサインも。
今回のシグネチャーモデルの発売で、ヤマハの革新的な技術が注ぎ込まれた完成度の高いギターであることに加え、現役アーティストの音楽的な感性に認められた表現者のためのギターという存在へ進化したと、畑野氏は自信を見せた。
続けて、LM事業戦略部 ギター事業企画課の中世景三氏が登壇し、4月28日に発売となる「トランスアコースティックギター」の新製品、「TAG1 C」「TAS1 C」「TAG1E」「TAS1E」の4モデルについて紹介が。
ヤマハは、2016年にデジタル技術による機能を備えながら、発音はアコースティック楽器と同じ方式で行う独自技術「TransAcoustic」を搭載した新しいアコースティックギター「トランスアコースティックギター」を発売した。弦などの振動を電気信号に変換してエフェクト処理を行い、その信号をギター内部に搭載した「アクチュエーター(加振器)」に伝えることでギター全体を振動させ、実音とエフェクト音が一体となった自然な響きを生み出すのが特徴だ。
今回発売となるのは、「TAG1 C」「TAS1 C」というミドルグレードと、「TAG1E」「TAS1E」というエントリーグレードの4モデル。ボディ形状や仕様の違いにより、プレイヤーの演奏スタイルやニーズに応じて選べるラインアップを提案していく。今回の4モデルは、気軽に演奏を楽しみたいプレイヤーに向けて作られており、そういったプレイヤーが必要な機能を絞り込むことで、ギター演奏シーンの中でボリュームゾーンが非常に多いカジュアルプレイヤーに訴求できる価格帯で提供できるような製品設計をしているとのことだった。既発の最上位モデルは、ルーパーを搭載していて、パフォーマンスだけでなく、最大30分間の録音機能を利用して創作活動にも利用できる。
「TAG1 C」「TAS1 C」には、「コーラス」「リバーブ」「ディレイ」の3種類のエフェクトを搭載。2基のアクチュエーターを介してボディが生み出す、細部まで作り込まれたサウンドを楽しめる。専用アプリ「TAG Remote」により、それぞれのエフェクトのタイプの切り替えや細かなパラメータの調整も可能で、プレイスタイルに合わせた音作りを追求できる。
エントリーグレードの「TAG1E」「TAS1E」には、1基のアクチュエーターを搭載し、「コーラス」「リバーブ」の2種類のエフェクトで、トランスアコースティックギターならではの演奏体験を手軽に楽しめる。
「TAG1 C」「TAS1 C」は、前述の専用アプリを利用するためにBluetooth機能を搭載。スマートフォンやその他オーディオデバイスと接続することで、ギター本体をスピーカー代わりにすることもできる。お気に入りの楽曲を再生しながら、同じギターでセッションすることも可能となっている。
デザイン面では、「TAG1 C」はパワフルなストロークに応えるドレッドノートスタイル、「TAS1 C」はコンパクトなサイズ感で粒立ちの良いサウンドを生むコンサートスタイルを採用。いずれもトップにシトカスプルース単板を使用し、ハイポジションでの演奏の幅を広げるカッタウェイ設計によって、豊かな音色と高い演奏性を両立している。
「TAG1E」「TAS1E」は、第一世代モデルのコンセプトを継承しながらも、トランスアコースティックギターに最適化した本体設計を採用することで、エフェクトと生音の一体感を向上。さらにトップにはスプルース単板を使用し、より豊かに響く音色も実現している。
カラーは、「TAG1 C」と「TAS1 C」がナチュラルとサンドバースト、「TAG1E」はナチュラル、サンドバースト、トランスルーセントブラック、「TAS1E」はナチュラル、サンドバースト、ウルトラマリンとなっている。希望小売価格は、「TAG1 C」「TAS1 C」が198,000円、「TAG1E」「TAS1E」が119,900円。
最後に、ヤマハギター60周年についての紹介が。
現在、特設サイトを開設しており、エレキギター「RSP20B 60TH」とアコースティックギター「FG9 60TH」を台数限定で販売している。また、先述のクリス・バックも60周年を祝うコメントを寄せている。そして、この度、「高田漣 presents ギターミーティング at 銀座」と題したイベントを開催する運びとなった。出演は高田漣、矢井田瞳、ROLLYで、会場は東京都中央区銀座のヤマハホール。開催日は2026年5月29日で、開場18時半、開演19時となっている。チケットはイープラスで扱っており、全席指定の6,800円。こちらも是非、チェックいただきたい。













