iPhoneで何気なく利用しているアプリといえば、真っ先に思い浮かぶのは「電卓」。ほとんどの人が、誰かに操作方法を教わるでもなく、ググって機能を調べるでもなく、感覚的に使用しているのではないでしょうか。手書き計算が可能になるなど機能強化されていますが、その機能はいわゆる電卓/電子計算機を忠実に模したもので、しかもシンプルです。

ボタンに割り当てられた機能も、電卓実機と変わりません。0から9の数字ボタンや加減乗除のボタンはもちろんのこと、「C」と「AC」ボタンの役割も電卓実機と同じです。デザインや操作性を考慮したためか、iOSの電卓アプリでは「C」と「AC」が1つのボタンにまとめられていますが、操作時の不都合はありません。

電卓実機で「C」ボタンはClear(クリア)を意味します。その時点における計算そのものは取り消さず、直前の入力だけを取り消すときに利用します。たとえば、5+9を計算するつもりが「5」「+」「8」と入力してしまったとき、「C」をタップすれば「8」の入力が取り消されます。「5」「+」の状態に戻るので、改めて「9」をタップすればいいのです。

一方の「AC」ボタンは、作業中のすべてをリセットします。電卓実機の場合、入力中の数字や計算結果、メモリ(一時記録した数値)まですべて消えるため、計算作業を最初からやり直すときに使いますが、iOSの電卓アプリでは、「=」をタップした直後など、数値の入力途中でないと判断されたときにしか現れません。

計算すべてを一気に取り消したい、「C」のあとに「AC」をタップするのは面倒だという場合は、「×」または「C」を長押ししてみましょう。そうすれば、「AC」をタップしたときと同様のリセット効果を得られますよ。

  • 電卓アプリの「AC」と「C」の違いは?

    電卓アプリの「AC」と「C」の違いは?