iOSでは、アプリごとの電力消費量を記録しています。しかも、アプリがどれほどの時間起動されているか、起動中にディスプレイが点灯しているか、バックグラウンドでの動作かといった情報まで記録されているため、省エネの参考にすることができます。

iPhoneを管理するOS(基本ソフト)のiOSでは、目に見える形で動作しているアプリ以外にも、多数のアプリ/プログラムが動作しています。その多くは、描画や音声出力、タッチ操作への反応といった基礎的な処理を担うもので、アプリの電力消費量もそのようなふだんは目に付くことのないプログラムによって刻々と記録されているのです。

そうして地道に記録された電力消費量は、「設定」→「バッテリー」画面で確認できます。この画面はiOSの初期から存在しますが、地道に改良が重ねられており、最新バージョンのiOS 26では「過去7日間の平均との増減」を表示してくれるようになりました。

アプリごとに増減をチェックし、急激に増えたものから順に表示してくれるため、急に電力消費量が増えたアプリは一目瞭然です。増えた理由まではわかりませんが、ゲームアプリのように起動時間/ディスプレイ使用時間が長ければ、電力消費量は当然急増します。平日は音楽をあまり聴かないけれど週末は1日中聴いているという場合にも、週明けに音楽アプリの電力消費量が急増していることがわかるはずです。

だから、ここ数日バッテリーの減りが異様に速いという場合も、「設定」→「バッテリー」画面の情報が役立ちます。2、3日間で電力消費量が急増しているアプリはリストの上位に表示されるので、強制終了するなどの措置をとればOKというわけです。

  • iOS 26では、アプリごとの電力消費量を過去7日間の平均と比較できるようになりました

    iOS 26では、アプリごとの電力消費量を過去7日間の平均と比較できるようになりました