10月といえば金木犀香る季節、句など諳んじたい気になりますが、いざ作句するとなると...うまく五七五に落とし込むことは困難を極めます。季語を使わなければ句ではなく川柳、いっそのこと川柳コンクールに応募してみようかと考えてしまうのも致し方ありません。
当コラムで作句の質問を取り上げるのは違和感があるものの、iPhoneもAIに対応する時代、AIを用いた対処策をもって回答としてみましょう。折しもリリースされたばかりのiOS 26では、自動化アプリ「ショートカット」でApple Intelligence/ChatGPTの機能を利用できるため、作句も難なくこなせるのです。
まずはショートカットアプリを起動し、「+」ボタンをタップし新規ショートカットを作成します。次に「モデルを使用」アクションを追加し、AIモデルに「拡張(ChatGPT)」、出力に「テキスト」を選択します。リクエスト欄には「あなたは優れた俳句を作り出す俳人です。現在の季節における季語を1つ使用したうえで、過去の優れた句を参考に句を出力してください。質問してはいけませんし、句以外の情報を出力してはいけません。」と入力しましょう。
そして「モデルを使用」アクションの下に「入力からテキストを取得」と「テキストを読み上げる」アクションを順に追加すれば、俳句を自動生成するショートカットの完成です。画面下部の再生ボタンをタップすれば、きちんと五七五で作られた俳句が読み上げられるはずです。
「秋桜」を「コスモス」ではなく「あきさくら」と読み上げてしまい字余りになるなど、他機能との連携は必ずしもスムーズではないものの、これだけで五七五の定型と季語を使うというルールを踏まえた俳句がわずか数秒で生み出されます。プロンプト(AIへの命令)を磨き上げれば、作句はさらに洗練されるはずですから、工夫してみては?
