服をハンガーに掛けるだけで、除菌・消臭・シワ伸ばしができるのが「ロッカー型衣類ケア家電」。

このロッカー型家電の代表的製品であるLGエレクトロニクスの「LG Styler」シリーズから新モデル「The All New LG Styler SC5MNR4G」(以下、SC5MNR4G)が発表されました。

同社は2025年3月に、従来よりパワフルなハイグレードモデル「SC5GMR80H」を一般発売開始したばかりですが、新モデルはハイグレードモデルのパワフルさを継承しつつ、機能をシンプルにすることで価格を抑えています。

気になる「省かれた機能」と使い勝手はどうなのか? 同社にて実機をチェックしてきました。なおSC5MNR4Gは市場想定価格328,900円前後で11月より一般販売予定。ただし、9月11日よりMakuakeにて先行販売し、最安217,000円での購入が可能です。

  • 新製品の「The All New LG Styler SC5MNR4G」。本体サイズは幅60×奥行き62×高さ196.5cmで、やや大きめのロッカーサイズ。ハンガーは最大5着、ズボン1着に対応の大容量タイプです

    新製品の「The All New LG Styler SC5MNR4G」。本体サイズは幅60×奥行き62×高さ196.5cmで、やや大きめのロッカーサイズ。ハンガーは最大5着、ズボン1着に対応の大容量タイプです

すべての性能がグレードアップした「The All New LG Styler」

LG Stylerシリーズは「蒸気を当てて除菌・消臭」と「ハンガーを振動させてシワを伸ばし、ホコリや花粉を振り落とす」「ヒートポンプによる低温で優しく乾燥」を同時に行うケア家電。

2017年の日本発売以来、大きな機構の進化がなかった本製品ですが、昨年末にさまざまな機能をパワーアップさせたハイグレードシリーズ「The All New LG Styler」を発表。その最上位モデルとなる「SC5GMR80H」を2025年3月より一般販売開始しました

  • 3月に一般発売を開始した、ミラードアタイプの最上位モデル「SC5GMR80H」

    3月に一般発売を開始した、ミラードアタイプの最上位モデル「SC5GMR80H」

  • 最上位のSC5GMR80Hは日本発売のLG Stylerシリーズとしては初めてハンディスチーマーが付属しました

    最上位のSC5GMR80Hは日本発売のLG Stylerシリーズとしては初めてハンディスチーマーが付属しました

ただし、最上位モデルだけありSC5GMR80Hは一般販売価格が385,000円となかなか高価。そこで、今回発表されたSC5MNR4Gは「パワフルになった衣類ケア機能」はそのまま、ハンディスチーマーをはじめとする一部機能を省き、操作性やデザインを変更することで一般販売価格を328,900円に抑えています。約6万円のコストダウンとなりました。

操作性やメンテナンス性は最上位モデルより向上しているかも?

「機能を省く」というと、ただグレードダウンしたように感じますが、実機を触ってみると意外と「SC5MNR4Gのほうが良い」と感じる点もありました。

まず、最上位モデルではミラータイプだった扉が汚れがマット加工に変更。ミラータイプはスタイリッシュな上に姿見の代わりになるメリットがありますが、指紋や汚れが目立つというデメリットもあります。子供がいる家庭や、掃除をできるだけ避けたい家庭ではマット素材のほうが良いという声もあるでしょう。

  • 扉はマットで落ち着いたダークグリーンカラー

    扉はマットで落ち着いたダークグリーンカラー

  • スタイリッシュな洋室にも、昔ながらの和室にも合いそうな色です

    スタイリッシュな洋室にも、昔ながらの和室にも合いそうな色です

  • ハンディスチーマーがなくなったため、最上位モデルでハンディスチーマーが入っていた給水・排水タンク横のスペースは収納ボックスになりました。香り付け用アクセサリーや掃除ツールなどの収納に便利そう

    ハンディスチーマーがなくなったため、最上位モデルでハンディスチーマーが入っていた給水・排水タンク横のスペースは収納ボックスになりました。香り付け用アクセサリーや掃除ツールなどの収納に便利そう

操作性も大きく変わっています。最上位モデルは画面をタッチして運転モードを一画面ずつ切り替える方式でしたが、新モデルのSC5MNR4Gは使用頻度の高いコースを一覧で配置。「リフレッシュ」や「乾燥」「除菌/衛生」などのよく利用するコースが選びやすくなりました。

反面、「毛皮リフレッシュ」といった特殊なコースはすべて「ダウンロード」メニューに格納されるため、ややわかりにくくなっています。ちなみに「The All New LG Styler」は、最上位モデルを含めてアプリを利用することで全41ものコースが利用可能。制服やカシミヤなど、衣類にあわせたコースが選べます。

  • 最上位モデルはタッチ液晶でコースを一画面ずつ表示。ダウンロードしたメニューもメニュー名が液晶表示されてわかりやすい。反面、1コースずつ画面をスライドするので選択に手数が必要になることも

    最上位モデルはタッチ液晶でコースを一画面ずつ表示。ダウンロードしたメニューもメニュー名が液晶表示されてわかりやすい。反面、1コースずつ画面をスライドするので選択に手数が必要になることも

  • 新製品はよく利用するコースを一覧表示していて操作が簡単。ただし、本体を見ただけでは「ダウンロード」にどのようなコースが入っているかわかりません

    新製品はよく利用するコースを一覧表示していて操作が簡単。ただし、本体を見ただけでは「ダウンロード」にどのようなコースが入っているかわかりません

従来モデルと「The All New LG Styler」の違いは?

最上位モデルより購入しやすい価格とはいえ、SC5MNR4Gも決して安い買い物ではありません。旧モデルである「LG Styler」なら大容量な5着モデルでも20万円前半で購入できるため「The All New LG Styler」とどちらを選択するか迷う人もいるでしょう。

旧「LG Styler」と新「The All New LG Styler」の大きな違いは、蒸気の強さと繊細さ。LG Stylerはスチームを発生させるために本体内部でお湯を沸かしますが、新しくなった「The All New LG Styler」はお湯を沸かすヒーターが1本から2本に増えた「DUAL TrueSteam」を採用しています。

しっかり除菌したい場合は2本。シルクなどの繊細な衣類はインナーヒーター、ニットならアウターヒーターを利用するなど、よりパワフルにも繊細にもスチームをコントロールできるようになったのです。今回発表されたSC5MNR4Gも、もちろんこのDUAL TrueSteamに対応しています。

  • ヒーターで作ったスチームは、庫内中央奥にある2つの穴から庫内に充満させます

    ヒーターで作ったスチームは、庫内中央奥にある2つの穴から庫内に充満させます

  • 蒸気がパワフルになったことでケアにかかる時間が短くなったのも大きなメリット!

    蒸気がパワフルになったことでケアにかかる時間が短くなったのも大きなメリット!

また、LG Stylerシリーズ最大の特徴でもある「衣類を振動させる」という機能も進化。従来は1分間最大180回左右に振動するだけでしたが、The All New LG Stylerは衣類「ひねり」の動作を加えて前後左右に振動。

しかも振動数は最大350回/分まで高速化しています。振動の違いにより、従来モデルよりパワフルに花粉やホコリを落とし、シワが伸ばせるようになっているそうです。

SC5MNR4Gで衣類を揺らしてケアしている様子。左右に揺れるだけではなく、ひねり動作が加わっているのがわかります

  • 従来は「板で挟むだけ」だったズボンプレス機能は、「板で挟んだあと、テンションをかけて曲げる」ことでよりしっかりシワが伸ばせるように

    従来は「板で挟むだけ」だったズボンプレス機能は、「板で挟んだあと、テンションをかけて曲げる」ことでよりしっかりシワが伸ばせるように

  • じつはLG Stylerは部屋の除湿機としても利用出来ます。従来モデルでは部屋を除湿するにはドアをあけて動かす必要がありましたが、新シリーズはドアを閉めたままでも室内の除湿が可能になりました

    じつはLG Stylerは部屋の除湿機としても利用出来ます。従来モデルでは部屋を除湿するにはドアをあけて動かす必要がありましたが、新シリーズはドアを閉めたままでも室内の除湿が可能になりました

じつは、筆者は2017年の発売当初にLG Stylerを自腹購入して愛用していまる長期ユーザーです。スーツのリフレッシュはもちろん、一部のシャツやブラウスはアイロンがけがほとんど不要になるなど、実際に使ってみると、そのあまりの便利さに今や手放せない製品となっています。

新しいThe All New LG Stylerシリーズは、そんな旧モデルの魅力をさらにパワーアップ。特に、ケア時間が短くなったことは、忙しい毎日の中で非常に大きなメリットと言えるでしょう。価格や「ミラータイプは苦手」などの理由でThe All New LG Stylerの導入を躊躇っていた人にとって、新製品SC5MNR4Gは気になる新モデルとなりそうです。