LINEヤフーは6月30日、「LINEビジネスID」と「Yahoo! JAPANビジネスID」の2つの法人向けサービスログインIDを統合するため、「LINEビジネスID」の名称を「ビジネスID」に変更し、新たなLINE/Yahoo!共通の法人向けサービスログインIDとしての提供を開始した。将来的には「Yahoo! JAPAN ビジネスID」は終了を予定している。
Yahoo! JAPANビジネスIDの統合作業は7月23日以降に開始
これまでLINEビジネスIDでログインしていた法人向けサービスには、新しい「ビジネスID」でログインが可能。これまでLINEビジネスIDのみを利用してきた法人顧客は、とくに統合作業などを行う必要はない。
これまでYahoo! JAPANビジネスIDでログインしていた法人サービスについては、2025年7月23日以降にLINEビジネスIDとYahoo! JAPANビジネスIDの統合作業を行うことで、「ビジネスID」での利用が可能になる。
6月30日から、「ビジネスID」で利用できるようになるのは、以下をはじめとする、LINEビジネスIDでアカウント開設/管理画面にログインしているサービス。
- LINE公式アカウント
- LINE広告
- ビジネスマネージャー
- LINEヤフーマーケティングキャンパス
「Yahoo! 広告」のような「Yahoo! JAPANビジネスID」でアカウント開設/管理画面にログインしているサービスは、広告サービスから順次統合が行われる。
今後は、共通のログインIDである「ビジネスID」を利用することで、「LINEアカウント」「ビジネスアカウント」「Yahoo! JAPAN ID」のいずれかの方法で、LINEとYahoo! JAPAN関連の法人向けサービス両方の管理画面にログインすることが可能になる。「ビジネスID」のログイン画面も、「LINEビジネスID」のものから刷新される。
LINEヤフーは、「LINE公式アカウント」を中心に据えたビジネスプラットフォーム構想「Connect One構想」を推進している。この構想では、さまざまなビジネス活動をLINE公式アカウントを起点としてワンストップで提供することを目指しており、サービスごとに分断されている顧客基盤をシームレスに統合することで、企業がユーザーと継続的かつ最適なコミュニケーションを取れる環境を構築しようとしている。
今回の「ビジネスID」の導入は、企業が各法人向けサービスの管理画面にシームレスにログインできる基盤を提供するということで、「Connect One構想」の実現への一歩となる。