『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』『ポケモンカードゲーム』『Pokémon GO(ポケモンGO)』『ポケモンユナイト』のバトル日本一を決める大会「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2025(PJCS2025)」が2025年6月21日、22日の2日間開催された。それぞれの部門の上位入賞者は、アメリカ・カリフォルニア州アナハイム8月15日から17日まで開催される「ポケモンワールドチャンピオンシップス2025(PWCS2025)」の出場権を獲得できる。2日目に現地の取材をしてきたので、会場の雰囲気をお伝えする。
「PJCS2025」の会場はパシフィコ横浜。展示ホールB・C・Dで同時に複数の大会が進行する。会場入ってすぐの「メインステージ」では、中央のステージが4分割され、4部門の試合を展開。4方向それぞれに巨大ディスプレイが設置され、客席もメインステージを360度ぐるりと取り囲む形で用意されていた。
もちろん、実況・解説も4箇所。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のゲーム部門が盛り上がったと思ったら、奥の『ポケモンユナイト』部門で歓声があがる。続けてカードゲーム部門の実況が叫ぶ。といったように、常にあちこちで同時多発的に盛り上がりを見せていた。
ひときわ大きな声援が飛び交っていたのが『ポケモンユナイト』部門。「QT DIG∞」「AXIZ」「SCARZ」「REJECT」「ZETA DIVISION」といったプロゲーミングチームが出場していることもあってか、チームのファンが多く来場していたようで、応援にも熱が入っているのが伝わってきた。
大会参加者以外の一般観覧の入場は事前抽選。大会という色合いが強いものの、競技シーンの試合を応援する選手のファンだけでなく、「ポケモンのイベント」として展示や物販を楽しむファミリーの来場者もかなり多かった。
ただし、子どもと侮るなかれ。男の子も女の子も、積極的にポケモンカードゲームのフリー対戦コーナーや『ポケモンユナイト』のサイドイベントに、お母さんやお父さんの手を引っ張って乗り込んでいくシーンをよく見かけた。一方で、お母さんやお父さんが思いっきりはしゃいでいるファミリーもいたし、世代を超えて愛されるポケモンは、家族みんなで一緒に楽しめるコンテンツとして定着していることを改めて痛感した。
そして、子どもでも活躍できるのが「PJCS」。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のダブルバトルで戦う「ゲーム部門」では、2013年以降生まれ「ジュニアカテゴリ」、2009年以降2012年以前生まれの「シニアカテゴリ」、2008年以前生まれの「マスターカテゴリ」に分かれているのだが、「ジュニアカテゴリ」の決勝もかなり見ごたえのある試合だった。
2戦先取の「BO3」で争われた「ウエズヒデオ選手対タカセケンゴ選手」の2戦目では、1戦目と同じポケモン構成だったタカセケンゴ選手のカイオーガの「まもる」を読み、初手、ウエズヒデオ選手がバドレックスで「わるだくみ」をチョイス。これがみごと的中し、2ターン目には「わるだくみ」で「特攻」が上昇したバドレックスの「アストラルビット」で2体のポケモンを一撃でノックアウトする。
結果、かなり有利に試合運びができるようになったウエズ選手。最後は、タカセケンゴ選手のミライドンの「マジカルシャイン」を、コライドンの「まもる」で受けてから、テラスタルでタイプを変え、フィニッシュした。
もちろん、試合以外にも楽しめる展示も豊富。スマホアプリ版の『Pokémon HOME』をダウンロードすれば、会場内で「記念メダル」を集める「メダルラリー」を楽しめる。遊び方は簡単。ニンテンドーアカウントと連携している『Pokémon HOME』を起動したスマホをラリー台にかざし、「NFC読み取り」をするだけ。すぐにアプリ内でメダルをゲットできる。
また、フォトブースもおもしろかった。持参したポケモンカードを台にセットすると、そのカードが大画面に映し出されるようになっており、来場者は、お気に入りのカードと一緒に撮影を楽しんでいた。眺めていると「ソウブレイズex」「テツノイバラex」「ドラパルトex」など、推しのカードは千差万別。とはいえ、写真映えするからか、やはり「キラカード」が目立った。
そのほか、イーブイとその進化ポケモンたちのカード型が並ぶ展示や、TV番組「ポケモンとどこいく!?」のメンバーへメッセージを貼る「ポケっす広場」、物販など、来場者は思い思いの楽しみ方で「PJCS2025」を満喫していた。
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