BTOパソコンのサイコムは6月19日、同社オリジナルの超静音空冷グラフィックスカード「Silent Master Graphics」シリーズの新モデルとして、NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti、RTX 5070、RTX 5060 Tiを搭載した3モデルを発表した。同社のPC製品にBTOオプションとして提供する。

Silent Master Graphicsシリーズのグラフィックスカードは、Noctua社と長尾製作所の協力のもとサイコムが開発している。高い静音性能が最大の特徴で、同社独自に公的第三者機関の防音シールド室にて静音・冷却検証を実施し開発しているという。

  • 「Silent Master Graphics」シリーズのグラフィックスカード。画像はGPUにGeForce RTX 5070 Tiを搭載する「Silent Master Graphics RTX5070Ti 16GB」

    「Silent Master Graphics」シリーズのグラフィックスカード。画像はGPUにGeForce RTX 5070 Tiを搭載する「Silent Master Graphics RTX5070Ti 16GB」

新モデルはGPUにRTX 5070 Tiを搭載する「Silent Master Graphics RTX5070Ti 16GB」、RTX 5070を搭載する「Silent Master Graphics RTX5070 12GB」、RTX 5060 Tiを搭載する「Silent Master Graphics RTX5060Ti 16GB」。

Silent Master Graphics RTX5070TiとSilent Master Graphics RTX5060Tiではアイドル時で31.4dB、高負荷時で35.9dBの静音動作。Silent Master Graphics RTX5070ではアイドル時で31.4dB、高負荷時で34.9dBの静音動作を実現。また、高負荷時のGPU温度においても平均して80度以下に保つよう設計している。

各モデルの主な仕様は以下の通り。

Silent Master Graphics RTX5070Ti 16GB
GPU:NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti
ベース/ブーストクロック:2295/2452MHz
CUDAコア数:8960
メモリ構成:16GB GDDR7
メモリ速度:28Gbps
メモリインターフェース:256ビット
メモリ帯域幅:896GB/秒
消費スロット幅:3.5スロット
搭載ファン:Noctua NF-A12x25 PWM ×2基
映像出力:3 x DisplayPort、HDMI
グラフィックスカードの最大消費電力:300W
最大GPU温度:88℃
カード寸法:318(長さ)×140(幅)×66(厚み)mm

  • 「Silent Master Graphics RTX5070 12GB」

Silent Master Graphics RTX5070 12GB
GPU:NVIDIA GeForce RTX 5070
ベース/ブーストクロック:2325/2512MHz
CUDAコア数:6144
メモリ構成:12GB GDDR7
メモリ速度:28Gbps
メモリインターフェース:192ビット
メモリ帯域幅:672GB/秒
消費スロット幅:3.5スロット
搭載ファン:Noctua NF-A12x25 LS-PWM ×2基
映像出力:3 x DisplayPort、HDMI
グラフィックスカードの最大消費電力:250W
最大GPU温度:85℃
カード寸法:318(長さ)×140(幅)×66(厚み)mm

  • 「Silent Master Graphics RTX5060Ti 16GB」

Silent Master Graphics RTX5060Ti 16GB
GPU:NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti
ベース/ブーストクロック:2407/2572MHz
CUDAコア数:4608
メモリ構成:16GB GDDR7
メモリ速度:28Gbps
メモリインターフェース:128ビット
メモリ帯域幅:448GB/秒
消費スロット幅:2.5スロット
搭載ファン:Noctua NF-A9x14 PWM ×2基
映像出力:3 x DisplayPort、HDMI
グラフィックスカードの最大消費電力:180W
最大GPU温度:87℃
カード寸法:244(長さ)×127(幅)×57(厚み)mm

3モデルとも、サイコムのBTOパソコン静音モデル「Silent Master シリーズ」での標準搭載はじめ、ゲーミングモデル、水冷モデル、プロフェッショナル向けモデル、プレミアムモデル、スタンダードモデルにて、BTOカスタマイズによって搭載することができる。