Roborock Technologyは5月27日、ロボット掃除機の新製品4機種を発表した。最新技術を搭載しながら8cmを切る薄型ボディに仕上げ、これまでのロボット掃除機では入り込めなかった場所もきれいにできるスリムなフラッグシップモデル「Roborock Saros 10」を一押しと据える。

  • 高さを約8cmに抑え、狭い場所も掃除できる薄型ロボット掃除機「Roborock Saros 10」

新製品のラインナップは以下の通り。いずれも、全国のヤマダデンキやヤマダウェブコムでのみ販売する。発売はいずれも6月6日。

  • Roborock Saros 10…薄型ボディを採用するフラッグシップモデル。価格は197,780円
  • Roborock Qrevo C…サイズを抑えたドックを備えるミドルモデル。価格は142,780円
  • Roborock Q7T…コンパクトなボディを採用したスタンダードモデル。価格は54,780円
  • Roborock Q7T+…コンパクトな自動ゴミ収集ドックが付属するQ7Tの派生モデル。価格は76,780円
  • Roborockのロボット掃除機の最新ラインナップ。すでに販売中の製品や、今後日本に投入する製品も含む

Roborock Saros 10

Roborock Saros 10は、ゴミ収集&モップ掃除・乾燥対応のドックが付属し、強力な水拭きにも対応するフラッグシップモデル。特徴が、本体の高さを7.98cmに抑えたこと。本体上部のレーダーセンサー部は、状況に応じて自動で本体内に格納するので、高さのない家具の下などにも入り込んで掃除できる。最大4cm(段差が2段の場合)の段差を乗り越える機能も搭載する。

  • 掃除機本体は8cmを切る厚さに仕上げた。上部のレーダーセンサー部は状況に応じて自動で格納される

  • ゴミ収集&モップ掃除・乾燥対応のドックが付属する。ドックの前面パネルは鏡面仕上げとなっていて高級感がある

吸引力と水拭き性能も高めた。吸引力は、Roborock最高となる22,000Paに高めた。底面のモップは、最大毎分4,000回の高速振動と加圧機能を備え、こびりついた汚れも落とせるようにした。

付属の全自動ドックは、ゴミ収集、モップの洗浄や乾燥、給水、洗剤の投入、高速充電などを自動で実行する。ユニークなのが、水拭きをしない吸引のみのモードで掃除する場合、ドックがモップを自動で取り外し、カーペットを濡らすことなく掃除できるようにした。

ブラシに髪の毛が絡まらない工夫も凝らした。メインブラシはらせん形状にしつつ中央で2つに分割した構造とし、髪の毛を中央に寄せて吸い取れるようにした。

  • Saros 10の底面。後部に振動機能付きの大型モップを搭載する

  • メインブラシは、髪の毛を中央に集めて吸い取る機構を備え、ブラシへの絡まりをゼロにしたという

本体サイズは350×353×79.8mm、ドックのサイズは409×440×470mm。

Roborock Qrevo C

Roborock Qrevo Cは、全自動ドックの付属、水拭き機能の搭載など、ロボット掃除機の最新トレンドを網羅しながら価格を抑えた中級モデル。モップは回転式で、カーペットを検知するとモップが自動で1cmリフトアップし、カーペットを濡らさずに済む。全自動ドックは本体の高さや幅を抑え、圧迫感をなくした。

本体サイズは353×353×96.6mm、ドックのサイズは340×486×521mm。

  • 必要とされる装備や機能を網羅しながら価格を抑えた「Roborock Qrevo C」

  • 上部のレーダーセンサー部は格納式ではないので、高さは約10cmある

Roborock Q7T/Roborock Q7T+

Roborock Q7Tは、Roborockシリーズで史上最小のボディを採用したコンパクトモデル。内部に水タンクを搭載し、水拭き掃除にも対応する。Roborock Q7T+は、コンパクトな設計の自動ゴミ収集ドックが付属する派生モデル。掃除機の性能はRoborock Q7Tと同じ。

本体サイズは327×327×99mm、ドックのサイズは213×178×259mm。

  • シリーズ史上最少モデルという「Roborock Q7T」(左)と「Roborock Q7T+」(右)

  • Roborock Q7T+の自動ゴミ収集ドックはかなりコンパクトな設計になっている