◆Metro Exodus PC:Enhanced Edition(グラフ60~66)
Metro Exodus PC:Enhanced Edition
4A Games
https://www.metrothegame.com/
PC:Enhanced EditionではRay Tracing必須になったこともあってRadeon系列の性能が低かったMetro Exodusであるが、結果(グラフ60~62)を見ると2KこそRadeon RX 9070 XTとGeForce RTX 4070 Ti Superが同等ながら、それ以上の解像度ではRadeon RX 9070 XTが最高速を記録した。最大フレームレートこそGeForce RTX 4070 Ti Superが何か突き抜けているが、最小フレームレートではRadeon RX 9070 XTが圧倒的で、これにRadeon RX 9070が続いているというあたりは、明らかに底力が向上した感じを見て取れる。
フレームレート変動(グラフ63~66)を見ると、一番フレームレートが低下する75~90秒付近の数値が、Radeon RX 9070 XTが他を圧倒しているというあたりが、確かにRay Tracingの性能が大きく上がっている事の証拠としても良いと思う。実際この期間はRadeon RX 9070の性能もGeForce RTX 4070 Ti Superに匹敵している。ここまで性能が上がっているなら、描画PresetをUltraからExtremeに変更しても、そこそこには動くかもしれない。もっとも4Kではこの期間、Radeon RX 9070 XTですら60fpsを切っているので、流石にSuper Resolution無しで描画オプションを変更するのは無理そうであるが。
◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ67~73)
Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
相対的に軽い部類に入るShadow of the Tomb Raider。Ray Tracing Shadow Qualityを設定しても良いかとも思ったが、一応Offのままにしている(現在ではMedium/High/Ultraが選べるようになった)。
結果(グラフ67~69)を見ると結果は
Radeon RX 9070 XT>GeForce RTX 4070 Ti Super≧Radeon RX 7900 XT≧Radeon RX 9070
といった感じになっている。Radeon RX 9070 XTは全解像度でフレームレートにして10fps以上GeForce RTX 4070 Ti Superを引き離しており、。その下は団子という感じ。結構Radeon RX 9070も健闘している感じだ。最大フレームレートは2KだけRadeon RX 9070が暴れているが、あとはまぁ妥当な範囲。それより最小フレームレートで2.5K以上の解像度だとRadeon RX 9070 XTが圧倒的に高いあたりが底力を見せつけている格好だ。
フレームレート変動(グラフ70~73)を見ると、2KはややCPUがボトルネックかなという感じも無くは無いが、それ以上の解像度はRadeon RX 9070 XTの圧勝という感じ。4Kですら100fpsを切らないのは流石である。
◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ74~80)
Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/
同じく軽めの部類に入るTom Clancy's The Division 2であるが、結果(グラフ74~76)を見るとここでは意地をかけて(?)GeForce RTX 4070 Ti Superが最高速となった。もっともこれは2Kだけの話で、2.5K以上だとその差は僅かとなり、4KだとRadeon RX 7900 XTに負けるのだが。逆にRadeon RX 9070 XTは微妙にRadeon RX 7900 XTに及ばない程度。まぁこの3製品でトップグループを形成、Radeon RX 9070が単独4位というちょっと面白い傾向になっている。最小フレームレートを見ても、最高速はGeForce RTX 4070 Ti Superであり、Division 2に関してはGeForce RTX 4070 Ti Superが最高速という結論で良いかと思う。
この傾向はフレームレート変動(グラフ77~80)を見ると良く判る。どの解像度でも、Radeon RX 9070 XTは40~55秒付近でGeForce RTX 4070 Ti SuperやRadeon RX 7900 XTに及ばないという傾向が見て取れる。他の期間ではそれなりに近いのだが、どうもこの15秒間の処理の低さが最終的な平均フレームレートに反映されたという事の様に思われる。まぁただそのRadeon RX 9070 XTは元よりRadeon RX 9070であっても、4Kで80fps前後のフレームレートを維持しており、4Kでのプレイに支障はないだろう。
◆Watch Dogs:Legion(グラフ81~87)
Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/
最後のWatch Dogsであるが、結果(グラフ81~83)を見るとどうもこちらもCPUボトルネックが発生しているようで、特に2Kで顕著である。Radeon RX 9070XTに関しては2.5Kもまだボトルネックの影響をうけているようだ。これは最大フレームレートにも言えることで、Radeon RX 9070XTやRadeon RX 7900 XTは3Kまで、Radeon RX 7800 XTも2.5Kまで影響を受けているっぽい。
それはともかく、性能としては
Radeon RX 9070 XT>Radeon RX 9070≧Radeon RX 7900 XT≒GeForce RTX 4070 Ti Super
という感じだ。
GeForce RTX 4070 Ti Superに関して言えば、2KではRadeon RX 7900 XTより高速だが2.5Kで同等、3K以上ではRadeon RX 7900 XTに負けると言った微妙な位置に居る。
これはフレームレート変動(グラフ84~87)を見ると明確である。2Kではかなりグラフが重なって見えるが、2.5Kでは大分分離、3K以降ではRadeon RX 9070とRadeon RX 7900 XTは重なるがあとは分離して見える。恐らくCPUをRyzen 7 9800X3Dにしたら、2K/2.5Kでももう少しグラフが明確に分離したかもしれない。