ファーウェイ・ジャパンは2月7日、2025年第1四半期の新製品発表会を開催しました。耳掛けタイプのオープン型イヤホン「HUAWEI FreeArc」をはじめ、大きく4つの製品が登場。実機写真で紹介していきます。
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手首で測るタイプの血圧測定機能を搭載したスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」を着けたファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの賀 磊(ハ・レイ)氏と、耳掛けタイプのオープン型完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeArc」を装着したプロランナーの神野大地(かみのだいち)氏
HUAWEI FreeArc
HUAWEI FreeArcは、耳をふさがないオープン型完全ワイヤレスイヤホンの耳掛けタイプ。2023年2月に一般販売を開始した、耳を挟み込むように装着するカフ型オープンイヤホン「HUAWEI FreeClip」の好調を受けたもので、同社は本製品の追加でオープン型イヤホンのラインナップを強化した形です。
クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で2月7日から支援を募っており、一般発売時の店頭予想価格は18,800円前後。「GREEN FUNDING」では16%~25%オフの早割価格で提供します。特徴は下記の通り。
- オープン型の耳掛けタイプ
- 航空宇宙産業で使用されるNi-Ti 形状記憶合金採用
- 医療カテーテルでも使用される肌に優しい35A液状シリコーン
- 17×12㎜高感度ドライバーユニット搭載
- ファーウェイ初のIP57防塵防水イヤホン
- AIによるノイズリダクション機能
- 4m/sの風切りオンを防ぐ風切り音防止機能
- 逆位相音響システムで音漏れを防ぐ
- 色はグレー、ブラック、グリーンの3色
HUAWEI FreeArcの特徴の1つはデザイン。耳掛け部分は耳の曲線に沿ったカーブ形状で、下へ向かうにつれ太くなる「しずく型デザイン」で耳裏にフィットする設計となっています。人間工学に基づいたもので、専門の研究チームが2,000人以上の耳を分析して開発したとのこと。
ニッケルチタン合金ワイヤーを採用した耳掛け部分は、20,000回の曲げ疲労試験をクリア。外装の大部分(全面積の81.5%)はソフトリキッドシリコンで覆い、肌へ柔らかい着け心地を目指しました。
本体自体も8.3gと軽く、耳にかかる重心を3点に分散、かつ3点で本体を支持する構造により耳へのフィット感を高め、運動中や長時間の使用で安定して装着できるとします。
防水性能は同社イヤホンとして初のIPX7に準拠。IPX7は浸水に対する保護等級で、水深1mの深さで約30分沈めても機器が動作するという基準をクリアしたものです。バッテリーはイヤホン単体で7時間、ケース併用で28時間駆動。10分の充電で3時間音楽を再生できる急速充電機能も搭載。
ドライバーは17×12mmの大型ユニットで、低音向けにPU素材、中音・高音向けにPENチタンコーティングした複合振動版を採用。また高性能ネジウム磁石で高い駆動力を実現し、小型ながら大音量・高音質化を図ったといいます。低音については専用の低音強調アルゴリズムを導入しました。
実際に装着してみたところ約8.9gという本体の軽さが印象的。耳掛け部分(C-Bridge)は薄いため眼鏡のつると並べて耳上に載せてもさほど気にならず、音質も良好でした。
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イヤホン本体。耳掛け部分はC-Bridgeと呼ばれ、ニッケルチタン形状記憶合金が使われている
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柔らかく曲げ伸ばしやすい耳掛け部分。20,000回の曲げ疲労試験をクリアしたとのこと
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本体の裏側(スピーカー部分)。全体の多くを肌当たりのよい35A液状シリコーンで覆っている
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耳下にあたる部分は膨らんでおり、装着時の安定性を増す「しずく型」デザインとなっている。この部分にバッテリーも内蔵
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本体を上から見たところ
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本体を下から見たところ。音漏れを低減する逆位相音響システム用の穴が上下に開いている
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充電ケースは四角形でやや大き目(67.8×67.8×26.5mm、約67g)
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充電インタフェースはUSB-C
FreeBuds Pro 4
同社イヤホンのフラッグシップ機となる完全ワイヤレスイヤホン「FreeBuds Pro」シリーズ新製品「HUAWEI FreeBuds Pro 4」も登場しました。同日販売を開始し、店頭予想価格は28,800円前後。主な特徴は下記の通りです。
- LDACコーデック対応
- デュアルユニットハイレゾサウンド
- 形状記憶加工イヤーチップ・(ノイキャン性能向上)
- 弦楽器をイメージしたステムデザイン
- ファーウェイ製イヤホン初のIPX7
- 首振り・頷きヘッドコントロール機能
- マルチポイント機能
- カラーはブラック、グリーン、ホワイトの3色
音質とノイズキャンセリング機能でシリーズ「最高峰」をうたう本機は、中低音域を担当する11mm のクアッドマグネットダイナミックドライバーと、高音域を担当する独自開発のマイクロ平面振動板ドライバーを内蔵。コーデックは従来同様、LDACやAAC、SBCに加え、ファーウェイのハイレゾ向けコーデック「HWA」もサポートします(同コーデック対応スマートフォンのみで使用可能)。
注目の1つが反発力の高いソフトな形状記憶イヤーチップ。通常のイヤーチップより厚い形状記憶スポンジを採用したことに加え、同社史上“最強レベル”をうたうアクティブノイズキャンセリング機能を搭載。100dBのノイズがある騒がしい環境や、10m/sの風が吹く場所でも、内蔵マイクでクリアに声を届けられるといいます。
形状記憶イヤーチップは通常のものより厚みがあり、耳へ挿し込むと中で膨らみフィット感が高かったです。発表会場の担当者に聞いたところ、短時間の装着でも耳穴に合った形状となり、装着回数を重ねていくことでより自分の耳にフィットしていくとのことでした。
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ステムは弦楽器からインスピレーションを得たデザインに変更
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音量レベル、耳の構造、装着状態を検出して自動でEQバランスを調整する機能を備える
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イヤーチップは通常のシリコン素材分はXS/S/M(標準装着)/Lの4種類、形状記憶イヤーチップはS/M/Lの3種類を同梱
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通常のイヤーチップ(左)と形状記憶スポンジを採用したイヤーチップ(右)。厚みがあり、耳へのフィット感も高かった
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充電ケース背面にあるロゴ部分はシルバーストリングデザインのセラミックを採用
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実はこちらが表の面。こちら側を開いてイヤホンを取り出す
HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計
2024年12月からクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で支援受付していたスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」(以下、D2)の一般発売も発表されました。直販価格は60,280円。
手首で測るタイプの血圧測定機能を搭載し、血圧計・心電計(心電図測定)について管理医療機器認証も取得しているスマートウォッチで、GREEN FUNDINGでの支援募集は2025年1月30日に終了したものの、支援人数3,199人、支援総額1億6千万円という好評となり、今回家電量販店やドラッグストア、ECサイトなどでの販売をスタートすることになりました。
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HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計で血圧を測ってみた結果。筆者は頻繁に血圧を測っているわけではないが、病院で計る血圧と近い数値だと感じた。血圧計・心電計の管理医療機器認証を取得している
OWNDAYS × HUAWEI Eyewear2 Titanium Edition
このほか、メガネショップ「OWNDAYS」とのコラボ製品「OWNDAYS × HUAWEI Eyewear2」シリーズにも新モデル「Titanium Edition」が登場し、2月7日から予約を開始。OWNDAYS対象店舗やオンラインストアで2月14日から販売を開始します。
ラインナップはフルリム型・ハーフリム型の2タイプに、それぞれダークガンとシルバーの2色を用意した計4モデル。価格はいずれも37,800円。なお新モデルの発売に合わせ、旧モデル4製品の価格が32,800円へ値下がっています。主な特徴は以下の通り。
- チタン製のフロントで高級感あるデザイン
- テンプルをタッチして通話やオーディオ再生が可能
- バッテリー駆動時間は音楽再生で約11時間、連続通話で約9時間
HUAWEI Eyewearシリーズは、Bluetoothでスマートフォンやパソコンと接続し、テンプルに内蔵したスピーカーから音楽などを再生できるオーディオグラス。その軽さから一般的な普通の眼鏡と同じような感覚で使え、メガネショップならではの特徴として実際に度付きレンズを入れられたり、サングラスに対応したりする点が特徴です。
新製品の「Titanium Edition」はチタン製のフロントを採用した新製品。スクエア型をベースにフルリムとハーフリムの2つのタイプを用意。細く頑丈なチタン製フロントを採用することで高い強度と軽量性を兼ね備えたといいます。
実際に掛けてみると特に大きすぎない適度な装着感が印象的。耳穴近くにあるスピーカーからは想像以上に良好な音質で音楽が再生され、(全く漏れないというものではありませんが)逆位相音響システムによる音漏れ防止もよく効いていたのが好印象でした。