Nothingは1月30日、四半期ごとの事業状況を報告する動画の中で、スマートフォン新製品「Phone(3a)シリーズ」を3月4日19時(日本時間)に発表することを明らかにした。

  • 端末の背面

    わずかにうかがえる「Phone(3a)」と思われる端末の背面

同社は1月27日に公式Xアカウントにおいて、「Power in Perspective. 4 March 10:00 GMT.」と3月4日10時(グリニッジ標準時、日本時間では19時)になんらかの発表を行うことを示唆する投稿を行っており、それが「Phone(3a)」であることが確定したことになる。

Nothingの「Phone」シリーズのうち、「Phone(1)」「Phone(2)」はミドルハイ~ハイエンドクラスの位置づけで、それに続いて登場した「Phone(2a)」はそれよりもやや下、ミドルレンジクラスの製品だった。今回は「Phone(3)」を待たずに「Phone(3a)」が登場することになる。この点について動画内で、Nothingの共同設立者であるアキス・エヴァンゲリディス氏は次のようにコメントしている。

スマートフォンを購入する際に、最新のイノベーションや高性能なプロセッサを求めるユーザーもいれば、テクノロジーに関心を寄せつつも、優れたユーザーエクスペリエンスを重視するユーザーもいます。(a)シリーズは、まさに後者のニーズに応える製品です。カメラ、ディスプレイ、プロセッサ、そしてデザインにおいて、コアなユーザーのニーズを重視しています。

なお動画内では、発表される製品について「Phone(3a)シリーズ」と繰り返し呼んでおり、単一モデルではなく複数モデルが発表される可能性もありそうだ。また、「Phone(3)」についても今年中に発表予定であるともコメントされていた。

現時点では「Phone(3a)シリーズ」の詳細は公式にはアナウンスされていないが、3月4日の発表までには何らかのアップデートがあるようだ。

公開された動画。「Phone(3a)」について言及しているのは8分40秒ごろから

動画内では、ユーザーコミュニティからのフィードバックへの対応として、2024年末にリリースされたNothing OS 3.0において導入された「Inter」フォントが一部の非ラテン文字で適切に表示されない問題にはアップデートで対応予定であること、リリース前のプロモーション映像に映っていた天気アプリのアップデートが2月後半にリリース予定であることなどがアナウンスされている。

また、同社の事業状況についても、創立から4年で累計売上が10億ドルを突破したことも明らかにした。これには2024年に「Phone(2)」「Ear(2)」「Phone(2a)」「Phone(2a)Plus」「CMF Phone 1」などラインアップを拡大したことも貢献したようだ。